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プロカメラマンからみた、大人の女性の美しさとは?

「女性の美しさ」とは何でしょう? 広告やファッションの世界で、これまで多数のモデルたちを撮影し、女性の美しさには一家言ある写真家の伏見行介さんに、プロフェッショナルな視点からみた女性美について、インタビューしました。


1月21日から4月にかけて、東京、仙台、札幌、梅田のキヤノンギャラリーでは、伏見行介写真展 “Old fashioned portrait” が巡回中。そこでは、1960〜70年代、カトリーヌ・ドヌーブら女優たちを、フィルム時代の写真家たちが撮影したポートレートへの尊敬を込めて、現代のモデルたちをモノクロームで撮影した写真が展覧できます。これこそ、まさに究極の女性美! 「そんなふうに自撮りしてみたい」という難問(?)も伺ってみました。


やりたいことを一生懸命やっている女性が美しい
 
―― 女性の美しさは年齢で左右されると思われますか?

「いや、年齢じゃないですね。頭の中の問題が大きいと思います。学歴とかじゃなくて地頭のいい人は魅力的です。外側を飾ることは、女性はみんな熱心ですけれど、でも、それだけじゃつまらない。やはり内面が出る。心の持ち方で全然表情が違うんですよ。

たとえば、今回の写真展に出している写真で、かつてジャンルー・シーフが撮影したカトリーヌ・ドヌーブのようなポートレートを意識して撮影しようと思った時に、モデルさんが20歳ぐらいで若過ぎて人生観が伝わってこない、と思ったことがありました。人生のいろいろな経験の蓄積があってこそ、人間としての存在感が出るんですよ。もちろん、ただ年を取ればいいのではなく、年齢の重ね方が大切だと思いますが…」


―― どんな女性がきれいだと思いますか?

「やりたいことを持っていて、それを一生懸命やってる人は美しいなと思いますね。子供が好きで、一生懸命子育てしているお母さんもきれいだと思うし、僕が一緒に仕事しているスタイリストさんとかヘアメークさんとか、やりたいことをがんばっている人はきれいですよね」

伏見さんは、「この業界にいると、年齢や性別には関心がなくなる。好きな仕事をしている人たちは、年齢がいっていても、みんな若いし、きれい」と言い切ります。

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