現代人は
魚を食べる機会が減っています。
聞いてみると、「魚はコスパが悪い」とか「魚料理のレパートリーが少ない」という理由が多くあがります。
「魚を食べなくても、肉を食べていればいい」と思うかもしれませんが、魚を食べるからこそとれる栄養があります。それは、
DHAや
EPAといった
オメガ3オイル(オメガ3脂肪酸)です。
”魚を食べると頭が良くなる”と聞いたことはありませんか?
これは、
オメガ3オイルが脳や神経の材料となって
記憶力や
集中力を高める作用が期待できるからです。
また、
血液をサラサラにしたり
アレルギー症状を和らげたりする作用も。
そしてこの
オメガ3オイルは、肉ではとりにくく、
魚が一番効率よくとれる食材になります。
ということで、手軽に魚を食べてもらおうと私は魚の
缶詰をおすすめしています。
そうすると「缶詰でも栄養はとれるんですか?」と聞かれることが。
魚の缶詰と生の魚を比べると、オメガ3オイルも含め、栄養はほとんど変わりません。
むしろ
缶詰の方が多くとれる栄養もあります。
それが、
カルシウム。
魚缶は骨まで食べられますよね。よって
カルシウムは何倍もとれるんですよ。
生の魚と比べると、
イワシ缶なら4倍以上、サンマ缶なら10倍以上、そしてサバ缶であればなんと40倍以上にもなります!
今回ご紹介するのは、
イワシ缶を使った
ペペロンチーノです。
■イワシ缶のペペロンチーノレシピ制作:管理栄養士 長 有里子
<材料 2人分>スパゲティー 180g
イワシ缶(水煮) 1缶(150g)
春菊(菊菜) 2株
ニンニク 2片
赤唐辛子 1本
塩 小さじ1/2程度
オリーブ油 大さじ2
<下準備>・ニンニクはみじん切りにする。
・春菊はざく切りにする。
<作り方>1、1%の塩(分量外)を入れた湯でスパゲティーをゆでる。
2、フライパンにオリーブ油大さじ1とニンニク、赤唐辛子を入れて火にかけ、香りがたったら火を止めて(油跳ね防止)イワシ缶を缶汁ごと入れる。
3、春菊も入れて火をつけ、イワシを軽くつぶす。一旦沸いたら、火を止めておいておく。
4、スパゲティーが茹で上がったら(3)に入れ、オリーブ油大さじ1を入れて混ぜ、塩で味を調える。
クリスマスや年末はローストチキンやビーフ、すき焼きやしゃぶしゃぶなど、肉料理が多くなりがち。ぜひ今回ご紹介の
「イワシ缶のペペロンチーノ」も師走メニューのひとつに取り入れて、おいしく健康を保ちましょう。
(長 有里子)