■前回のあらすじ
家を出た恵宛に出張土産と手紙を弁護士に託す悠一。その内容は以前どおり甘い言葉で埋め尽くされていたが、恵の気持ちは動くことはありませんでした…。
思った以上に私に執着をした悠一。いつまで彼の影に怯え、そして悩まされるのかとウンザリしていました。そこで悠一に「いま離婚に承諾してくれるのであれば、財産分与は放棄する。しかしこれ以上長引くのであれば、離婚時に財産分与を請求する」と弁護士の先生が提示してくれたところ、こちらが驚くぐらいあっさり引いていきました。
私たちの結婚生活は長かったわけではないので、「財産分与」してもそれほど大きな額になるとは思っていませんでした。ただ結婚後に株で築いた財産や購入したマンションなどが「財産分与」の対象とみなされることだけは避けたかったのかもしれません。
そして離婚することが会社でも噂になってしまい…。
悠一は元々私と同じ会社だったことから社内の人は私たちのことは知っていました。見た目も爽やかで、信頼も厚かった悠一との結婚に羨んだ人もいたぐらいだったので、今回の離婚の噂は私にとって針のむしろに座る思いでした。
絶対別れる―そう決めたはずなのに、ここにきてまだ考え続けてしまう自分の弱さにも辟易していました。一人での生活の不安もあり、「やっぱり財産分与求めればよかったかな」と頭によぎったり、「早く離婚したかったんだから、私の選択は間違ってなかった」と思い直してみたり。
こうして離婚を乗り越えるのは容易ではありませんでした。
そして離婚成立から1年後…
ようやく元通りの生活を取り戻した私を待っていたのは、信じられないような出来事でした…。
次回に続く!(全19話)毎日17時更新!
※この漫画は実話をべースにしたフィクションです
(ウーマンエキサイト編集部)