■前回のあらすじ
連絡を無視していると、SNSを通じて花の知り合いにあらぬ噂を広めだした葉子。あまりのことに悩む花に、夫の陽介が「今まで言ってなかったけど」と話し始めたのでした。
夫が話してくれたのはこういう顛末でした。
そんなある日、都内近郊のとある場所でロケーション撮影をした日のこと。
…あくまで夫の記憶を頼りにした推測ではありますが、葉子さんが私の知人に勝手に連絡していた例のSNSアカウントからも、「私のこと覚えていますか」「今度撮影してください」などのメッセージが夫宛に届いていたそうで、Leaf=葉子さんなのはほぼ間違いないと思います。
葉子さんは、夫がいっさい反応せずにいると連絡をよこさなくなったそうなのですが…この話を聞いて、私はかなりゾッとしました。
考えても真相はわかりません。
初めて出会った時、葉子さんは私のことをどれくらい知っていたのでしょう…。もしあのまま、何も気がつかずにあの町に暮らしていたら、私たち家族に何らかの危害が及んでいた可能性もなくはない…そう考えると今でも背筋が凍る思いがします。
葉子さんの満たされない強い執念のようなものが、しばらくは私の中に恐怖として残りました。
けれどそんなことなどお構いなしに、日々は続いていきます。
彼女のあのうつろな瞳を思い出すと、「もうこれ以上ママ友はいらない」と思ってしまいそうになるのですが…なるべくならこれまで通り、私は自分らしく前を向いて生きていきたいと思います。
※この漫画は実話を元に編集しています
(ウーマンエキサイト編集部)