母親の優しさが息苦しい?。心配性で過干渉な母親に支配される子ども時代を過ごしてきた主人公・志乃。
社会人になり、母親から逃れるため、一人暮らしを始めることに、しかし…。人生初の彼氏に夢中になる志乃と娘の恋を阻止する母親。対立する親子関係を通して描かれるのは、女性の「自立」と「恋愛」、そして「自分らしい生き方」について。家族と人生のはざまで悩み惑う母娘の姿を描いた群像劇。すれちがう母と娘は関係をやり直すことができるのか?
※このお話は作者の実体験をベースにいくつかのエピソードが盛り込まれた創作ストーリーです。
■朝から手間のかかる揚げ物を… ■一人暮らしを始める娘のために娘の旅立ちの朝にとんかつを揚げる、娘思いの母親。
しかし娘にとっては、そんな母親の優しさがこの上なく息苦しいのです…。
(福々ちえ)