息子が3歳の時に家を出、長年遊び歩いた元夫が戻ってきた…。
元夫のナオヤ不在の間家と義母(その後養子縁組をして母に)を守り続けたアキは、自分が家の跡取り息子であるというナオヤの要求をのんで家を明け渡すことで同意しました。
しかし実は家はもともと出ていくつもりで、しかも母からはすでに多額のお金を渡されていたのでした。実はあっさりと家をナオヤに渡したのはワケがあったのです…。
■前回のあらすじ
義母は自身が持つ多額の財産を、25年かけてちょっとずつアキと孫たちに渡していたのでした。
土地は整理することにここまで母にしてもらって…アキがいなかったら、大きな屋敷でひとりきりの老後を過ごしていたかもしれない…。20数年前にアキが出て行っていたら、そうなっていたはずです。どれだけ寂しい思いをしたでしょうか。アキが留まって本当によかったです。
ナオヤの知らないところで、お金がずいぶん移動していました。
実家の遺産自体はすべて手に入れたものの、彼が手にしたのは実は微々たるものだったのですね。
母だって、ずっと一緒に暮らした娘や孫に残したいって思いますよね。思えば娘と暮らした年月が息子と暮らした年月を上回っているんですね。
(とりまる、ねこぽちゃ)