この漫画は書籍『わたし、迷子のお母さん ある日突然、母親するのが苦しくなった』(著者:らっさむ)の内容から一部を掲載しています(全13話)。
■これまでのあらすじ
駅の改札で気分が悪くなり帰ることができなかった楓。加持の家で休ませてもらった後、娘や会社のことが心配になり再び自宅に帰ろうと駅に向かったのですが、「怖い」と感じてしまいやはり帰れない…。自分でも一体何が怖いのか自問自答すると、電車に乗ることが怖いのではなく、自宅に帰ることが怖いのだと確信するのでした。
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加持に、どんなに具合が悪くても必死で帰ろうする姿を見て、「母親ってすごい」と言われた楓。
しかし、楓は母としての責任で帰ろうと駅に向かったのではなく「帰れない」という状況を確認しに行ったのだと告白します。
自分の意思で帰らないのではなく、身体が拒絶しているという状況に安心した楓。これまで、母親として力不足だと感じ仕事に逃げ続けていた負い目があった楓は、仕事という逃げ先が断たれた今、自分に天罰が下ったと感じていたのでした。
『わたし、迷子のお母さん ある日突然、母親するのが苦しくなった』著者:らっさむ(KADOKAWA)
「わたし、迷子のお母さん ある日突然、母親するのが苦しくなった」はこちら
子育てや仕事がうまくいかなくても「いい母親でいなきゃ」いけない…。そんな呪いに囚われてしまった会社員の楓は、一人娘のいろはの登園渋りに頭を悩ませていました。起業したばかりの夫は家のことに無関心で、閉塞感漂う自分の境遇に希望が持てない楓の苦悩は限界に達していたのでした。
(ウーマンエキサイト編集部)