■待望の妊娠。でも「高齢出産」というワードがのしかかる主人公の美紀は39歳。2年前に婚活をし結婚しました。夫婦で子どもがほしいという意見が一致し、妊活を開始。幸運なことに私は妊娠することができ、さっそく近所の産婦人科に受診にいったのです。
妊娠にウキウキしていた美紀ですが、医師から言われた「高齢出産」というキーワードで一気に不安になってしまいました。
年齢がいくつであろうと、出産に不安を抱えているのは一緒なんだと実感した美紀。出産予定日が近い女性たちとのコミュニケーションで、少し明るい気持ちになれました。
高齢出産に母も友人も祝福してくれていない?母は里帰り出産を喜んでくれるのではと思っていたのですが、予想に反して、母の返事はアッサリしたものでした。美紀は、それがあまり喜んでいないようにも感じられたのです。その後、友人に会いに行くと…。
中学生と小学生の母となっていた友人に妊娠したことを報告すると、祝福されるどころか驚かれてしまいました。この2つの出来事が、美紀を落ち込ませました。この主人公に対して、読者たちはどのような考えを持ったのでしょうか?
こちらは投稿されたエピソードを元に2022年4月23日よりウーマンエキサイトで公開された漫画です。漫画に集まった読者からのコメントをご紹介します。
■しんどいこともあるけど高齢出産の何が悪いの? まずは、主人公と同じように高齢出産を経験した読者からのコメントをご紹介します。「確かに大変なこともあるけど、妊娠や出産は素敵なこと」「育児は自分が乗り越えればいいだけで、他人にとやかく言われる筋合いはない」との意見が。周りが思っているよりも、高齢出産で困ることはないという人が多数でした。
・私は一人目の出産は42歳のときでした。周りに悲観的な人はいなくて、逆に「実は私の姉が45歳で二人目」とか、「実はおばあちゃんが最後の子ども産んだのも42歳だった」とか、40代の出産も結構ある話でした。 幼稚園や小学校のお母さんにも同年代もいたため、年齢で目立つこともありませんでした。 結婚年齢が早い、遅いは地域柄もあるかもしれないので、40代でもあまり悲観的になることはないと思います。年齢がいってからの子育ては、すでに社会生活が長く達観しているので、ゆるく子育てができて、それはそれで楽しめますよ。
・まぁ確かに40過ぎて子どもを生むとしんどい。 私は二人目を35歳で妊娠したけど、子育てはしんどい。 結局は余計なお世話ですよね。自分が産んで育てるわけじゃないなら、余計なこと言わないでほしい。
・こんな酷い話があるのだろうかとびっくりです。 私は妊娠時42歳、出産は43歳でした。 母は孫を諦めていたので、大変喜び、友人たちもとても喜んでくれました。 なんでこの主人公の周りの人はこんなこというのかなと不思議です。 晩婚や高齢出産に対し、ネガティブなイメージが広がらないように願うばかりです。
・私も39歳で初産だった。初めて行った産婦人科で「ここでは産めない。産める病院は自分で探して」と先生に言われ、途方に暮れたのを思い出しました。
・38歳で初産だったけど、参観日とか全然浮いてなかったよ。年齢じゃないと思う。若くても身なりを気にしないママはおばさんにしか見えないし。子どもと自分のために綺麗をあきらめなければ、全然大丈夫ですよ。
・私も42歳で第3子、45歳になる少し前に第4子を産みました。すでに上の子たちは結婚や就職していて、第二の子育てを楽しく過ごしてい
ます。妊娠、出産は人生のうちでなかなか経験できないこと。今、高齢出産はめずらしくなく、とてもステキなことです。人の意見などに振り回されることなく、自分と赤ちゃんのことを大事に考えてください。
・35歳で2人目を産みました。20代で1人目を産んだときよりも、妊娠中、産後と大変でした。「あー、若い時に産んだほうがいいって、こういうことなんだ」と思いましたが、それは周りが言うことではなく、産んでから本人が思えばいいことだと思います。産んだら大変なのはみんな同じ。産むのが命懸けなのもみんな同じです。高齢出産を私は尊敬します。
・結婚して10年、不妊治療歴9年、39歳のときに娘を授かり出産しました。 高齢出産のためリスクが高いということはわかっていましたが、それ以上にようやく、ようやく授かった事に喜びが上回り、両親や友人も泣いて喜んでくれたことが嬉しかったのを覚えています。
・39歳、43歳で高齢出産経験者です。なんというか、現実的に高齢出産は大変ですが、それでも普通に仕事もできる年齢なので、子育てが大変といわれるとモヤります。いいかげん「高齢だから、育児が大変」って言うのはやめませんか? 大変なのはどの年代も同じでしょう。高齢出産の問題は「卵子・精子の劣化」です。それによるリスクが問題なのであって、無事に産めるなら高齢でも、育児にも教育にも生活にも問題はありません。 こういう「高齢ゆえに世間から抱かれるイメージ」は実際に高齢出産した立場からすると事実とはズレています。
次にご紹介するのは、高齢出産に肯定的な読者たちの意見をご紹介します。今の時代、30代後半や40代の初産はめずらしくないもの。第二子、や第三子出産ママと混じれば、ほぼ一緒という声も。
・参観日なんて兄弟が何人もいる末っ子のママもいるから、年齢が高くて浮くとかはないと思うけどな〜。忙しくておばあちゃんが来るお宅もあるし。 むしろ若すぎて落ち着きがないママの方が、うるさくて浮くと思う。
・今どき39歳で妊娠なんて普通だし、参観で浮いたりとかまったくない。古すぎる考えで驚きます。
・今どき高齢出産にこんな否定的に話す人がいるのかなとは思いますが、実際子育てしてきて体力勝負というのは事実。子どもがアクティブなら、母親の体力も必要だけど、大人しい子どもならそうでもないし。頭から否定する人なんてあんまりいないと思う。
・ 年齢を気にせず接してくれる人もいるし、二人目以降のママなら歳が近い人もいるだろうし、教室に入れば色々な人がいるから、小綺麗にして行けば意外と浮かないと思う。 変えられない現実を受け止めつつ、努力できる部分でカバーすれば、そこまで悲観しなくて良いと思う。
・主人公がかわいそうすぎます。 周りは時代錯誤では? 私は田舎に住んでいますが、それでも30代後半に出産する人はたくさんいます。 保育園にも30代後半であろうと思われるママはたくさん見かけます。今は働く女性が多く、キャリアを考え仕事をメインに生きていると、あっという間に30代です。 高齢で産むことの何が悪い? 責任持って産めたら、若くても高齢でもいいじゃないか!!と思います。
・高齢出産、高齢出産って差別用語だって思う。何歳だろうが妊娠、出産してもいいじゃん。リスクがあるのはわかるけど、高齢出産って言葉が女性を傷つけてるって思います。
最後にご紹介するのは、一部あった主人公に対する否定的なコメントや、高齢出産を不安視する読者たちのコメントになります。そのどれもが、準備や覚悟をしっかり持っていればいいというもの。高齢出産になる場合には、事前にリスクやサポート体制を整えておくことが必要そうです。
・主人公は何も考えてなかったんだなぁと言うのが最初の感想。色々な理由で高齢出産になってしまう人は少なくないけど、そのリスクは覚悟しておくべきだったよね。 そして何で里帰りが事後報告なの?お世話になるんだから、親だろうが先にお伺いを立てるのが筋だと思う。親にも事情があるんだし、無条件で受け入れてくれると思ってはいけないんじゃないかな。
・この女性はあらゆる考えが浅いのだなと思いました。 まず、妊娠出産を考えるなら高齢であることは考えることだと思います。母子にかかる負担、障害、経済面、将来の介護等、家族計画を何も考えていなかったのだなと思いました。また、実のお母さんに頼る気満々なのも、どうなのかなと思いました。自分が高齢ということは自分の親も高齢ということ。里帰り出産する娘を支えられるか不安もあると思います。 この年齢なら、少しでも情報を調べて、赤ちゃんに対して万全の環境を準備するべきだと思います。
・もや〜っとします。40代で出産するのは今では珍しくありませんが、私が子育てしていた20年前は少なかったです。実際、外遊びしていても40代ママさんは疲れてしまい、ほかの方にお世話をさせていました。体力、気力がいる子育てには、周りのサポートが他の人よりも必要だと。親の介護もあると、この歳での出産は覚悟がいるなと感じました。
・高齢出産のリスクを知った上で子どもを望むならまだしも、妊娠してから高齢出産のリスクを知るって、主人公甘すぎませんか? 40歳近い年齢で、社会人としてそれなりに生活をしている人であれば、子どもとは無縁な生活をしている人でも、高齢出産のリスクのことなどは何となく耳に入ると思うのですが…。失礼ながら、この主人公のように高齢で出産をする方って、「仕事が〜」「キャリアが〜」などと言い訳をして、どこかズレた感じの方が多いです。 大学を出て仕事を頑張ってそれなりに遊びながらも、20代半ばから30代前半の適齢期に出産している方もたくさんいることはお忘れなく。
・保育関係の仕事を主人としているのですが、高齢出産をして育った小学生にわがままな子が多いように見受けられます。私自身も母が40歳の時の子で わがまま気質なところがあります。やっと授かりとても甘やかされて育つことが多いので、後々子ども自身が困ります。
今の時代、当たり前になりつつある高齢出産。あまりネガティブに考えることはありませんが、できる準備はしておいた方が安心ですね。覚悟を持って子どもを育てることには、年齢は関係ない! どんなママも大変さは一緒なのかもしれません。
(サトウヨシコ)