※このお話は作者神谷もちさんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え再構成しています。
■前回のあらすじ
妻のミサキが職場復帰することに。家事育児を半々にする事前練習と言わんばかりに、ミサキが美容院に行っている間2歳の息子とふたりきりで過ごすことになってしまったゴロー。これまで仕事を言い訳にほとんど息子と関わってこなかったのに、突然息子の面倒を見ることになって面喰います。ミサキに何時に帰ってくるかと聞いても「夜」としか答えてくれません。「夜じゃわからない」と言うゴローにミサキは、これまでゴローがいつも「夜帰る」としか言わず時間を教えてくれなかったことを指摘するのでした。
自分を省みたゴローママの不在に気づいた息子が…息子号泣にゴローは…妻は夜(時間不明)まで帰ってこない…それまでの間、これまであまり触れあってこなかった息子とふたりっきり。
案の定、息子はママの姿が見えなくなるなり大泣きしてしまいます。なんとかなだめようと一瞬がんばったゴロー。しかしすぐに悟ります。
「これ無理だ…やっぱり帰ってきてもらおう」
いやこれ無理だ…じゃないんだよ!! やるんだよ、なんとかやるんだよ!
ミサキを美容院に行かせてやってくれ!!
(神谷もち)