ひな祭りのご馳走といえば「ハマグリ」。
3〜4月に旬を迎える縁起の良い食材です。
調理していみたいけれど、
砂抜きの方法が分からないという方もいるでしょう。

今回は、
ハマグリの砂抜きや保存方法のほか、定番のお吸い物レシピもご紹介。
簡単レシピもぜひ試してみてくださいね。
■2工程で簡単! ハマグリの砂抜き方法
ハマグリは砂抜き済のものでも、砂が残っている場合があるので砂抜きするのがおすすめです。
ハマグリの表面を軽くこすって汚れを落としたら、海水と同じ濃度の食塩水に浸します。
500mlの水に対し、大さじ1杯の食塩水が目安。砂を吐き出しやすいよう、ハマグリの口が浸る容器に入れてくださいね。
アルミホイルや新聞紙で覆い、
暗い状態にしたらそのまま1〜2時間放置すればOK。水が冷たいと砂を吐き出さないので、
基本的に常温に置いて構いませんが、室温が高いと傷む原因になります。
室温が高い場合は冷蔵庫に入れ、様子を確認してください。
■ハマグリの冷凍保存方法ハマグリは生のままでは日持ちしないため、
砂抜き後に冷凍しましょう。
死んでしまったハマグリは食べられないので、冷凍前に確認すると良いです。
砂抜き中にハマグリが口を開けたら、菜箸や竹串などでそっと身をつついてみましょう。動くようなら生きている証拠。
身が動かないものや、腐敗臭がするものは死んでいるおそれがあるため、廃棄してください。
ハマグリの確認ができたら、ひとつずつ水気を拭き取り、フリーザーバッグに並べて冷蔵庫へ。できるだけ空気を抜いて冷凍保存すれば、
2週間程度日持ちしますよ。
■ひな祭りとハマグリの関係性は形にあった?
ひな祭りにハマグリを食べるようになった理由は、
ハマグリの形にあるのだとか! 2枚の貝殻がぴったりくっつくことから、お雛様とお内裏さまがハマグリのように、
末永く仲良く幸せでいられるようにとの願いが込められるようになったそうです。
【上品な味わい】ハマグリの吸い物ハマグリの吸い物
【材料】(2人分)ハマグリ 6個(150g)
手まり麩 6個
昆布(5cm角) 1枚
水 300ml
酒 大さじ 2
塩 少々
ミツバ 4本
【下準備】1、ハマグリは薄い塩水につけて砂出しをし、殻どうしをこすり合わせて洗い、ザルに上げる。

2、ミツバは根元を切り落とし、長さを半分にする。葉のついた方を2本束にして軸を結ぶ。
【作り方】1、鍋に昆布、水、酒、ハマグリを入れて強火にかけ、煮たつ直前に昆布を取り出す。

2、貝の口が開いたら、アクをとり、塩少々と手まり麩を加える。

3、貝を器にそっと移して汁を注ぎ入れ、結んだミツバをのせる。
【このレシピのポイント・コツ】手まり麩の代わりに小町麩や花麩などでも良いです。
ハマグリのだしが堪能できる、シンプルな吸い物です。旨みたっぷりなので、味付けは少しの塩だけでOK。上品な味わいはひな祭りのお祝いにふさわしいです。冷凍ハマグリを使う場合は、凍ったまま鍋に入れてくださいね。
■スープや湯豆腐も!<ハマグリ>の簡単レシピレシピ4選・ハマグリの酒蒸しスープ

ハマグリを白ワインで蒸して旨みを引きだした洋風スープ。ハマグリは加熱しすぎると硬くなってしまうので、口が開いたら取り出しておくのがコツです。スープの味を調えたら鍋に戻すと、ふっくらやわらかな身を味わえます。
・ハマグリチャウダー

アサリの代わりにハマグリを入れる贅沢なチャウダーです。ジャガイモやニンジンの甘みとハマグリの旨みが全体にしみて絶品。パンやパスタと相性抜群ですよ。洋風のひな祭りパーティーにおすすめです。
・ハマグリのミルクスープ

カボチャとハマグリのユニークな組み合わせが驚くほど美味! やわらかく煮えたカボチャがホクホクで、子どもにも喜ばれますよ。牛乳のコクとまろやかさで、満足感のあるスープです。
・ハマグリ湯豆腐

日本酒のおともにうれしい湯豆腐にハマグリをプラスしましょう。磯の香りがだしに広がり、まるで料亭のような一品に。ハマグリを酒蒸ししたエキスを余さず使うため、だしを飲み干したくなるおいしさです。10分で作ったとは思えませんよ。
■今年のひな祭りははまぐりで一品をハマグリは春に旬を迎える貝です。大ぶりで食べ応えのある身は、お吸い物やスープにするのがおすすめ。
砂抜きは2時間程度でできるので、ほかのご馳走を作る前に準備しておくと効率よく進められますよ。
冷凍保存できるため、安価なタイミングで購入して下処理しておくのも良いですね。今年のひな祭りは、ぜひ家族みんなでハマグリを味わってみてください。
(ともみ)