基本のだしの作り方を覚えれば、いつもの料理が、まるで料亭のような深い味わいに変わります。
この記事では、初心者さんにもおすすめな
「だし」の取り方を解説します。だしを使った絶品レシピも紹介。

さらに、腸活をはじめさまざまな効能が話題の
「チキンボーンブロス」の作り方やアレンジレシピもご紹介します!
【和風|昆布&カツオ節】基本のだし汁基本のだし汁
【材料】(1000ml)水 1200ml
昆布 10cm角くらい
かつお節 15〜20g
【下準備】1、昆布はきれいな布巾で汚れを拭く。
【作り方】1、鍋に水、昆布を入れて中火にかけ、煮立ってきたらかつお節を加える。

2、昆布をかつお節にのせ、ふた状にして弱火で1〜2分煮る。火を止め、そのままかつお節が沈むまで置いておく。

3、ボウルにザルを重ね、キッチンペーパーをのせる。昆布とかつお節を取りだし、キッチンペーパーでこす。キッチンペーパーを軽く押さえてだし汁を絞る。
【このレシピのポイント・コツ】*キッチンペーパーで包んだかつお節はきつく絞らないで下さい。
*粗熱が取れたらきれいな容器(冷茶容器など)に移し替え、冷蔵庫で保存して下さい。長く使わない時は、小分けにして冷凍できます。
*残ったかつお節や昆布はふりかけにしたり、佃煮にしてもいいですよ!ある程度の量が集まるまで冷凍しておいてもいいですね。
グルタミン酸を豊富に含む昆布と、イノシン酸を豊富に含むカツオ節。この2つをかけ合わせると、旨みが格段にアップして
とても濃厚なだしが完成します。昆布は水から火にかけ、沸騰したタイミングでカツオ節を加えましょう。昆布の種類は
真昆布か利尻昆布がおすすめ。冷蔵庫で
2〜3日保存できるので、作り置きしておくと煮物やお吸い物などさまざまな料理に活用できて便利です。
■香りが決め手【和風合わせだし】の活用レシピ3選・ワカメご飯

薄口しょうゆや塩で味を調えた和風だしで作る炊き込みご飯は、香り高く上品な味わいです。具材のワカメもだし汁で煮るため、旨みが凝縮します。レシピでは乾燥ワカメを使っていますが、生ワカメでもOK。よりやわらかさを堪能できます。
・切干し大根の梅甘酢和え

和風だしは旨みが強いので、少量加えるだけで料理全体の味がグッと高まります。サキイカに酒とだし汁を振りかけるとやわらかくなるのはもちろん、独特の臭みが消えてだしの香りが引き立ちますよ。梅甘酢の酸味と切干し大根の素朴な味わいが後を引き、箸休めにぴったりです。
・卵料理がメインに! 明石焼き風卵焼き

兵庫県明石市の名物、明石焼き。アツアツのだし汁に浸した明石焼きは、大人にも子どもにも人気ですよね。こちらはたこ焼き器を使わず、フライパンで手軽に作るレシピ。昆布とカツオ節の風味豊かなだし汁とプリッとしたタコ、ふわふわの卵を口いっぱいに頬張りましょう。
【洋風・中華|鶏手羽先】基本の簡単チキンボーンブロス基本の簡単チキンボーンブロス
【材料】(出来上がり 600~700ml)水 1000ml
鶏手羽先 5~6本(300g)
白ネギ(青い部分) 1/2本
ショウガ 20g
ニンニク 1片
塩 小さじ 1
【作り方】1、鍋に水、鶏手羽先、白ネギ、ショウガ、ニンニクを入れる。

2、中火にかけ沸騰したら、あくを取りながら弱火にして40〜50分煮る。
強火で煮るとスープが濁ってしまいます。アクをしっかり取りながら弱火で煮てください。

3、ザルでこし、ひと煮立ちさせ塩で味を整える。
【このレシピのポイント・コツ】骨からはずした手羽先の身5〜6本分をほぐす。(皮はお好みで細く切って)キュウリ1本は細切りにして、塩(少々)でもみ、軽く水気をしぼる。マヨネーズ大さじ1和え、白ごま少々を振って完成。
出汁を取ったあとの鶏手羽先の肉は、厚い皮を裏にしてふたつに折り、骨の頭が2本出るのでそのまま上にすべらせると骨から身がはずれます。サラダやスープの具材にするのもおすすめです。
スープは冷凍できる保存袋に入れて冷凍ができます。
ボーンブロスは、その名の通り
骨から取っただしのこと。家庭で手軽に作るなら、
鶏手羽先がおすすめです。白ネギ、ショウガ、ニンニクと一緒にコトコト煮ると、透き通った旨みたっぷりのだしが完成します。チキンボーンブロスは薄味なので、
調味料を変えれば洋風にも中華にもアレンジ可能。鶏手羽先の肉は骨から外し、サラダやスープに活用してくださいね。
■【洋風・中華だし】の活用レシピ3選・チキンボーンブロスで焼き肉屋さんのわかめスープ

ネギやゴマ油の香りが食欲をそそるスープを、チキンボーンブロスで作りましょう。香りを活かすため、あまり煮過ぎないのがポイント。春雨を加えてボリュームアップさせたり、キノコでカサ増したりしてもおいしいですよ。
・チキンボーンブロスで豆腐入りサンラータン

チキンボーンブロスに干しシイタケを加えると、深みのあるスープに仕上がります。肉は使っていませんが、だしにコクがあるため満足感があるのが魅力です。酸っぱすぎないので子どもも食べやすいのが良いところ。辛くしたいときはラー油を足してくださいね。
・チキンボーンブロスで具だくさんの春雨スープ

だしを取ったあとの鶏手羽先を余さず活用できるレシピです。弱火でだしを取るため、パサつくことなくしっとりやわらかで、やさしい味わいを楽しめます。野菜は好みでアレンジしてみてくださいね。エノキや長ネギ、千切りショウガなども◎です。
■だしの取り方は意外と簡単! 料理上手を目指して試してみてだしを取るのは面倒と思いがちですが、試してみると
意外と簡単です。和風の合わせだし、洋風のチキンボーンブロスどちらも保存できるため、多めに作っておくのがおすすめ。
製氷皿に入れて冷凍保存しておくと、少しだけ使いたいときにも便利ですよ。
旨みが凝縮されただしは、スープや炊き込みご飯など料理の味をワンランク上に格上げしてくれます。ぜひこの機会に試してみてくださいね。
(ともみ)