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ブレイク必至!?【カンノーロ】注目のイタリアンドルチェを全解説!映画『ゴッドファーザー』にも登場

ティラミスやマリトッツォなど、常にトレンドを生み出すイタリアンドルチェ。

そんな中、次にブレイクするのでは!? と注目を集めているのが、カンノーロです。

カンノーロとは一体どんなドルチェなのか? その歴史や呼び方は? さらに、おうちで作ることはできるのか…?

思わず食べたくなる、カンノーロの魅力をたっぷりご紹介します。

■カンノーロってどんなスイーツ?

カンノーロは、地中海に浮かぶ最大の島、イタリアのシチリア島生まれ。

小麦粉と卵で作った生地を筒に巻き、揚げて作ったパリパリの生地に、たっぷりのリコッタクリームが詰まっているものの、軽い口当たりで人々を魅了しています。

カンノーロとはイタリア語で小さな筒という意味なのだそう。その名の通り、葉巻のようなユニークな形が特徴的です。

・カンノーロの歴史



カンノーロはローマ時代から食べられていた歴史あるスイーツ。かつては、キリスト教のカーニバル「謝肉祭」で食べられていたそうです。そこから、シチリア島を代表する伝統スイーツに発展し、イタリア全土に広がっていったとされています。

・映画のシーンにも登場したカンノーロ



映画史上に残る名作とされる『ゴッドファーザー』にもカンノーロが登場!

特に有名なのが、ピーター・クレメンザの名台詞「Leave the gun. Take the cannoli(銃は置いていけ、カンノーリは持ってこい)」 のシーンです。

実はこのセリフ、脚本にはなくアドリブだったとか。イタリア人の生活に、いかにカンノーロが深く根付いているかが伝わってきますね。

・カンノーロ? カンノーリ? 違いは?



「カンノーロ」と「カンノーリ」、どちらの表記も見かけますが、実は同じもの。イタリア語でcannolo(カンノーロ)は単数形cannoli(カンノーリ)は複数形です。

『ゴッドファーザー』の名台詞で「カンノーリ」と言われていたのは、箱に入った複数のカンノーロを指していたんですね。

■【本格的な味わい】カンノーロ・パパナ
サクッと香ばしい生地とオレンジピール入りのリコッタクリームがたまりません! 手間はかかりますが、一度は作ってみたいスイーツですね。お好みで砕いたピスタチオや、チョコチップを先端につけてもOK。コーヒーと一緒に楽しめば優雅なひとときを過ごせますよ。

このレシピでは、牛乳から作るリコッタチーズの作り方も紹介しています。

カンノーロ・パパナ
カンノーロ・パパナ

【材料】(約 10個分)

<生地>
薄力粉 120g
強力粉 120g
ココアパウダー 8g
グラニュー糖 20g
塩 少々
無塩バター 40g
卵 1個
コーヒー 20ml
白ワイン 大さじ 1.5
マルサラ酒 大さじ 1
溶き卵 適量
揚げ油 適量
<クリーム>
生クリーム 50ml
グラニュー糖 20g
リコッタチーズ 60g
マルサラ酒 10ml
オレンジピール 50g
チョコレート(ビター) 20g
粉糖 適量


【下準備】

1、<生地>の薄力粉、強力粉とココアパウダーは一緒に振るっておく。

2、無塩バターは1cm角に切り、冷蔵庫に入れておく。

3、リコッタチーズは、キッチンペーパーなどに包んで水気をきっておく。

カンノーロ・パパナの下準備3

4、オレンジピール、チョコレートはみじん切りにしておく。


【作り方】

1、<生地>を作る。ボウルに粉類とグラニュー糖、塩を入れ、無塩バターを加えて手で潰しながら混ぜる。

カンノーロ・パパナの作り方1

2、(1)の粉の中央をくぼませ、卵とコーヒー、白ワイン、マルサラ酒を加えて少しずつ周囲の粉をくずしながら指先で混ぜ込む。粉と水分がなじんできたら、カードで粉を寄せ集めながら切り込むように混ぜる。生地がまとまったら、再び手でなめらかになるまで混ぜる。

カンノーロ・パパナの作り方2

3、生地がベタつかず、なめらかになったらラップに包んで冷蔵庫で半日以上寝かせる。

カンノーロ・パパナの作り方3

4、(3)の生地を厚さ2mm位にのばし、ピケをして6cm角の正方形に切る。金属の筒に巻き付け、巻き終わりに溶き卵をつけて留める。

カンノーロ・パパナの作り方4

5、170℃に熱した揚げ油に(4)を筒型ごと入れてカリッとするまで揚げる。揚がったら、熱いうちに筒型から外し、油をきる。※生地に砂糖が入っているため、焦げやすいのでお気をつけ下さい。

カンノーロ・パパナの作り方5

6、<クリーム>を作る。ボウルに生クリームとグラニュー糖を入れ、8分立てくらいに泡立てる。リコッタチーズを加えて混ぜ合わせ、さらにマルサラ酒、オレンジピール、チョコレートを加えて混ぜ、絞り袋に入れる。詰める直前まで冷蔵庫で冷やしておく。

カンノーロ・パパナの作り方6

7、(5)に(6)の<クリーム>を絞り入れる。

カンノーロ・パパナの作り方7


【このレシピのポイント・コツ】

<牛乳から作るリコッタチーズ(85g)の作り方>
1.深めの鍋に牛乳500mlを入れ、塩少々、レモン汁15mlを加える。鍋の表面が時々ポコッとする位の弱めの中火にかけ、温める。

カンノーロ・パパナのポイント・コツ

2.(1)の鍋の表面に白いかたまりが浮いてきて、牛乳が 透き通ってきたら火を止め、キッチンペーパーを敷いたザルに移す。しばらくそのままおいて、水分がきれたらでき上がり。

※塩は牛乳の臭みをやわらげるためで、塩味を付けるためではありませんので少々でOKです。
※レモンの酸が牛乳の蛋白質をかためる役割を果たしますので、レモン汁が少ないとかたまりません。

カンノーロ・パパナのポイント・コツ




■【手軽に作る】イチゴカンノーリ
もっと手軽にカンノーロを楽しみたい! という方におすすめなのが、春巻きの皮で作るこちらのレシピ。春巻きのパリパリした食感を楽しめるように、出来立てを味わってくださいね。こちらはリコッタチーズの代わりに、クリームチーズと生クリームを合わせたクリームで作ります。クリームは搾り袋に入れて筒状にした春巻きの皮に静かに入れましょう。

イチゴカンノーリ
イチゴカンノーリ

【材料】(4個分)

春巻きの皮 1枚
<チーズクリーム>
クリームチーズ 35g
生クリーム 10ml
グラニュー糖 大さじ 2
チョコチップ 20g
オレンジピール(刻み) 20g
イチゴ 4~5個
<小麦粉のり>
小麦粉 小さじ 1
水 小さじ 1
粉糖 適量


【作り方】

1、ラップの芯にアルミホイル、オーブンシートの順に巻き付けたものを2本用意する。春巻きの皮を4等分に切る。

イチゴカンノーリの作り方1

2、(1)の芯に春巻きの皮を2枚ずつ巻いて、重なる部分に合わせた<小麦粉のり>を付けて留める。180℃に予熱したオーブンで10分焼く。

春巻きの皮は少し緩めに巻くと焼いた後抜けやすいです。

イチゴカンノーリの作り方2

3、ボウルに生クリームとグラニュー糖を入れて泡立て器で8分立てにし、室温に戻したクリームチーズとチョコチップ、オレンジピールを混ぜる。

イチゴカンノーリの作り方3

4、粗熱が取れた(2)を芯から抜く。(3)を1cmの丸口金を付けた絞り袋に入れ、春巻きの皮に詰める。

イチゴカンノーリの作り方4

5、お好みの形に切ったイチゴをクリームの上に飾り、仕上げに粉糖を振る。

なるべく皮がパリパリのうちに召し上がって下さい。

イチゴカンノーリの作り方5




イタリア・シチリア島を代表する歴史あるスイーツ「カンノーロ」。パリッとした生地からあふれるクリームがやみつきになります。専門店もありますが、おうちでも作れるのがうれしいところ。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ作ってくださいね。
(豊島早苗)
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