旨味たっぷりの
アサリは、バターや白ワイン、トマトとの相性が良く、手軽に洋風メニューに使える万能食材です。
火の通りが早いため、忙しい日の時短料理にもぴったり!
今回は、そんな
アサリを使った“10分以内”で作れる洋食レシピをご紹介します。おいしく仕上げるための下ごしらえや保存方法も要チェックです。
■アサリの砂抜き方法
アサリのおいしさを引き出すには、砂抜きが肝心。コツを押さえれば簡単にできます。
【1】塩水を作る
海水と同じ濃度(約3%)を目安に、500mlの水に小さじ1の塩を溶かします。
【2】アサリを平らな容器に並べる
アサリを重ならないように並べ、塩水をアサリの口が少し出る程度まで注ぎます。
【3】暗く静かな場所で2〜3時間おく
新聞紙などをかぶせ、室温でじっくり砂をはかせます。気温が高い季節は、冷蔵庫の野菜室で行うと安心です。
【4】最後に殻をこすり洗いする
砂抜き後は、殻同士を軽くこすり合わせながら流水で洗い、汚れを落とします。
【ワンポイント】
すぐに使わない場合は、真水で軽く洗って「塩抜き」してから保存しましょう。
■アサリの保存方法
アサリは鮮度が命。正しい方法で保存すれば、旨味を保ったままおいしく調理できます。
冷蔵保存の場合
ぬらした新聞紙やキッチンペーパーに包み、保存袋に入れて口を軽く閉じます。冷蔵庫(野菜室)で保管し、2日以内を目安に使い切りましょう。
冷凍保存の場合
砂抜きと塩抜きを済ませたあと、水気をふき取り、殻付きのまま冷凍用袋に平らに入れて保存します。使うときは凍ったまま調理してOK。加熱することで殻が自然に開き、濃厚なだしが出ます。
時短料理で使う場合は、冷凍保存しておくと便利です。
■10分以内で完成! アサリの洋食レシピ:7選・アサリとキャベツのワンポットパスタ

鍋ひとつで完成する時短パスタ。アサリの旨味をたっぷり吸いこんだキャベツの甘みと、トロッした食感がたまりません。スープがコク旨で飲み干したくなりますよ。リピート必至の一皿です。
・ブロッコリーとアサリのワイン蒸し

白ワインの香りがふわりと立ちのぼり、アサリのだしがブロッコリーにしみ込みます。彩りも美しく、食卓を華やかに演出。シンプルながら素材の持ち味を最大限に引き出した、上品で大人な一皿です。
・アサリと魚介のスープパスタ

魚介の旨味を余すところなく楽しめるスープパスタ。アサリのだしが溶け込んだトマトスープは、まるでレストランの味わい。食べ応えがあるためランチにおすすめです。
・アサリのボンゴレスパゲティ

アサリの風味が主役の王道パスタ。オリーブオイルのまろやかさと、ニンニクの香ばしさが絶妙です。口いっぱいに海の香りが広がります。何度でも作りたくなる定番の味です。
・アサリと小松菜のペペロンチーノ

ピリッと効いた唐辛子の辛味に、アサリのだしがやさしく重なります。シャキシャキの小松菜がアクセントになり、軽やかで後味すっきり。バゲットを添えるのも◎です。
・バター香るアサリの酒蒸し

ふたを開けた瞬間、バターの香りがふわっと広がり食欲を刺激します。アサリの旨味とバターのコクが溶け合い、思わず箸が止まらなくなるおいしさ。白ワインとの相性も抜群です。
・鮭のアクアパッツァ

アサリのだしが鮭にしっかりとしみ込み、ふっくらとした身が絶品です。トマトの酸味とオリーブオイルのバランスが見事。10分で作れるとは思えない本格派の仕上がりです。見た目も華やかで、特別な日の食卓でも活躍します。
アサリは手間をかけずに、料理をグッと格上げしてくれる頼もしい食材です。正しい下ごしらえと保存を知っておけば、思い立ったときにすぐ使えてとても便利です。
今回紹介した、10分でできる洋食レシピで、忙しい日も手軽にごちそう気分を楽しんでみてくださいね。
(豊島早苗)