インテリアとしても活躍 オシャレ“蚊取り器”が話題
2014-07-13 11:00 eltha
◆スイカに氷いちご!? アロマへの関心受けてユニークな香り商品続々
蚊取り線香の売り上げについて「蚊取り線香(渦巻)の売上はここ数年横ばいです」と話すのは、ロングセラー商品『金鳥の渦巻』を展開している大日本除虫菊社。スプレー式や電気式などの最新製品が発売される中でも住み分けが進み、一定のファンを取り込んでいるそう。もともと香りにはこだわりがある同社ですが、昨今のフレグランスブームを受け、「ひょっとして新しい香りの蚊取り線香があれば、今まで蚊取り線香を使ったことがない方にも使っていただけるんじゃないか」というアイデアから、昨年は『金鳥の渦巻』の新商品「森の香り」を、今年は「ローズの香り」を発売。蚊取り線香の魅力を幅広い層に伝えるべく、率先してアプローチを行っています。
香りに着目した商品は、ほかにも『アース渦巻香』(アース製薬)からは、ラベンダーやバラといった優雅な香りの商品を、ライオンケミカルは、緑葉調の爽やかなリーフの香りの蚊取り線香を発売。紀陽除虫菊社は夏らしさ漂うスイカや朝顔、海風のほか、氷いちごなどのユニークな香りを揃えており、その日の気分に合わせて香りをチョイスする、蚊取り線香の新たな楽しみ方も今後浸透していきそうだ。
◆インテリアとしてもOK! 常識を変える“オシャレ蚊取り器”
時代の変化は、線香を焚くための“蚊取り器”にも影響。現代人の生活スタイルや嗜好に合わせた、インテリアとしても活躍するオシャレな蚊取り器が人気を集めています。雑貨セレクトショップのアンジェでは、スタイリッシュな「KATORI POT」を5月2日より発売。運営元のセレクチュアーによると、同商品は当初の見込みの約4倍以上もの売上を記録しているそう。デザイン製作を行うスパイスでは、昨年よりオシャレな蚊取り器「アイアン蚊遣り」シリーズを展開。ネコや鳥かごなどのモチーフのほか、今年はカラー塗装したカジュアルな蚊取り器を手掛けています。「蚊取り線香を置く居間や庭先、縁側は来客時など人目に触れる機会が多いことから、さりげないデザインのオシャレな蚊取り器が30、40代の女性に受け入れられている」(同社)とか。
大日本除虫菊社によると、蚊取り線香をはじめとする蚊取りアイテムは、風上に配置するのがオススメだとか。「屋外では風向きが変わることがあるため、対角線上の2ヶ所に置くのが効果的です」(同社)。日本の古き良きを受け継ぎ、現代にも新しい息吹をもたらしている蚊取り線香。各商品の動向とともに、今後どのような変貌を遂げていくのかにも注目です。