2人に1人の女性が「出産を躊躇」−調査で見えた女性の不安
2014-10-23 10:00 eltha
女性向けスキンケア商品を販売するランクアップが、全国の働く20〜40代女性600人を対象に「出産後の働き方に関する意識・実態調査」を実施したところ、出産後の働き方を考えて、妊娠・出産を「躊躇した(すると思う)」と答えた人が約半数の48.8%に上った。
理由でもっとも多かったのは、「職場の人からの理解を得られるか(56.3%)」。2位の「働く時間の制約ができること(51.5%)」が示す自分自身の時間のやりくりに対する不安よりも、周囲のサポートが得られないことへの不安が高いことが分かった。
また、職場に「理想の働くママ」がいるかという質問に対しては、62.3%が「いない」と回答。その理由として「いつも余裕がない(34.5%)」、「新しい仕事や大きな仕事を任されない(32.4%)」が僅差で争い、子どもを持つことでワークスタイルが不安定になることや、キャリア構築の妨げになるという意識を持っていることが垣間見えた。子育てを優先するあまり「中途半端に仕事をしているように見える(26.7%)」という評価を少なくない結果に。
さらに、「夫よりも自分の方が働くことに向いている」かという質問に対して「はい」と答えた女性は35.3%。年代別にみると40代が48.5%、30代が37.0%、20代が24.1%と推移し、キャリアを重ねた年齢層が高い順に仕事への自信を持っていることが明らかになったものの、妊娠・出産を取り巻く様々な課題を十分に補うような力強い回答は見られなかった。
世界に比べ、男女雇用機会の不均等が指摘される日本を正確に映し出す結果となった今回の調査。「働くお母さん」が大手を振って幸せと言える社会になるには、まだ先の先かもしれない。