保護した子猫の“蹴り”をじっと耐えるパパがわりの先輩猫、「仏のよう」な心の広さにほっこり
2022-08-10 07:00 eltha
■保護猫5匹の生活が激変? おてんば子猫が仲間入り
飼い主さんは、ボヨヨン、たぬたぬ、くろちゃんという兄弟猫と、くろちマム、くろち、そして子猫のしま子と、6匹の保護猫とにぎやかに日々過ごしている。
6月から家族として暮らすようになったしま子だが、最初しま子を可愛がっていたのは、たぬたぬだけだったそう。飼い主さんが突然しま子を連れて帰ってきた際には、ボヨヨンやくろちは「しま子のことが怖いようで、しま子が興味深げに近づくと、逃げたり、威嚇したりしていました」と、戸惑いを感じていたようだ。
しかし、今ではしま子にちょっかいを出されても仏のような心で接しているボヨヨン。先日も寝ているボヨヨンの頭や顔をしま子が触ったりなでたりして「遊んでほしい」とせがむ動画があったが、怒ることもせず、じっくり耐える姿が捉えられていた。
■兄たちが溺愛する子猫の“しま子”を飼い主さんが保護するまで
しま子は、たぬたぬやボヨヨンがパパがわりとなり、毎日すくすくと育っている。もともとは、仕事終わりの飼い主さんが職場の植え込みから聞こえる子猫の声に気づき、保護したそう。そこはボヨヨン、たぬたぬ、くろちゃんの母を保護した場所であり、雨が降っていたが、どうしても見過ごすことができなかったという。
声は聞こえるものの、どこにいるのか場所が見つからない。小さな声を頼りに10分ほど探し、保護。初日は鳴きつかれたのか、あまり動き回ることもなかったというしま子。
「ただ、おなかは空いているようで、缶詰をあげると、どう食べたらいいのかわからないようで、ひたすらかぶりつこうとしていました。スプーンでつぶして、食べやすいようにしてあげると、嬉しそうに食べていました」
「遊びたい盛りですので、僕の布団の上を何周も走ったり、椅子から何度も布団の上にジャンプしたりして遊んでいます。眠たくなると、僕の膝の上や肩の上に足元から登ってきて、寝ています」
子どもの頃から猫と暮らしてきた飼い主さん。運命を感じるような出会いをしてきたことで、「どんな時も、同じトーンで、そばで寄り添ってくれていたので、とても恩を感じています」と話す。
「自分はまだ結婚していないのですが、自分にもし子どもができたら、普段の生活の中に、動物がそばにいる経験させてあげたいです。子どもにとって、動物と暮らすというのは不思議な経験だと思います。自分より小さかった愛おしい動物が、やがて大人になり、場合によっては子を生み、自分の年齢を超えて、老い、亡くなっていく。愛するという経験。愛する者を失うという経験。命というものを知り、また命について考える…という経験。一生物の宝になると思います」