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鏡に写ったのは”枯れ果てた自分”、女としての自信を失った産後育児の孤独感「私も愛されたい」

2023-01-07 08:40 eltha

 産後3ヵ月が経ち、ふと鏡を見ると”枯れ果てた自分”が写っていた。ボサボサパサパサの髪、寝不足のクマ、出たままのお腹、さらに夫に対して鬼の形相で指示だしをしてしまう。「女として終わっているな」「鬼みたいにキレる嫁になるつもりなかったのに…」と自己嫌悪する日々。インスタグラムでエッセイ漫画を発信しているアラサーほったさん(@h.o.t.h.o.t)は、産後のイメージと現実のギャップに思い悩んでいたという。

「産後、女に戻りたかった話」

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■「夫婦2人で楽しみながら育児できると思っていた」産後の理想と現実

ーー「こんなにボロボロで、鬼みたいにキレる嫁になるつもりなかったのに…」と自己嫌悪する姿が漫画には描かれていました。産後のイメージと現実、ほったさんが感じていたギャップはどのようなところにありましたか?

「産前は、夫婦2人で楽しみながら育児を進めていくものだと思っていました。しかし、実際には少しのミスでも死んでしまうかも知れない小さな生き物を前にして、常に精神的に張り詰めており、育児を楽しむ余裕がありませんでした。また、産後の寝不足と疲労が想像以上で、その苛立ちから夫についキツく指示を出してしまいました」

ーー産後育児に取り組むスタンスにも、夫との違いは如実にあったのでしょうか?

「里帰り出産をして、産後ずっと赤ちゃんの側にいる私と、週末だけ里帰り先に来て育児をする夫では、育児に対する理解度に圧倒的な差があるように感じました。共に育てるというよりは、こちらが指示を出すような構図になってしまいました。それも夫に対して怒ってしまう原因となったと思います」

ーー漫画では、夫から前みたいに愛されるのは無理なのかなと思い悩んでいる描写が。どのような時に”女でなくなっていくかもしれない怖さ”を感じましたか?

「鏡に映る自分を久しぶりにまじまじと見たときです。いつの間に自分はこんなにボロボロでくたびれた姿になってしまったのだろうと、変わり果てた姿にショックを受けました。こんな姿では、夫に女として見てもらえないのではないかと不安になりました」

ーー同月齢のママが2人目を妊娠したとSNSの投稿を見て、漠然と「愛されたい」気持ちが沸き起こったと振り返られています。どのような感情だったのでしょうか。

「産後すぐ妊娠されている女性を見て、夫と関係(性行為)があるのは、産後の変わり果てた姿でも愛してもらえているような気がして羨ましく感じたんです。決して、性行為=愛されているということではないと思いますが、女としての自信を完全に失っていた私からすると、思わず『私も愛されたい』という漠然とした欲求が沸き起こりました」

■「自分を見てほしい」お互いの気持ちを伝え合う勇気

「産後、女に戻りたかった話」

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ーー実際にパートナーさんは、産後のほったさんの様子を見ていてどんな言葉をかけて、どんな態度を示していましたか? 

「夫は、『大変だったね、お疲れ様。ありがとう』等の労いの言葉をかけてくれました。しかし、産前はよく私に『可愛いね』と言ってくれましたが、今はそれが一切なくなり、その言葉を無条件に目一杯かけてもらえている赤ちゃんがなんだか羨ましく感じました」

ーー夫につらくあたってしまった時のこと、どのように思い返しますか?

「育児で疲れている私のために麻婆豆腐を作ってくれたことがありました。しかし、豆腐が腐っていたようで、それを知らずに食べてしまった私は『食中毒になったら、赤ちゃんにもうつるかも知れない! なんでちゃんと確認しなかったの!?』と激怒してしまったことがあります。全く悪意のない夫に必要以上に怒ってしまい、今でも思い出すと申し訳ない気持ちになります。ちなみに夫だけが腹痛になりました(笑)」

ーー育児の孤独感から、思考がどんどん偏ってしまうと感じることはありますか? どのようなときに感じますか?

「よく元カレや同じ高校の同級生と付き合っている夢を見るようになりました。今までそんな夢は見た事なかったので、無意識のうちに、寂しくて誰かを欲してしまっていたのかなと思います。日中育児の孤独感からか、『ここではないどこかへ行きたいなぁ』と、ぼんやり思うことがあります」

ーー「産後妻を女として見られなくなった」という言葉はよく聞かれます。逆もしかりだと思いますが、どのようなところに課題があると思いますか?

「私もその答えを知りたいです! お互いの気持ちを伝え合わないことが原因の一つかなと考えます。母親であると同時に一人の女性であり、寂しさや自分を見てほしい気持ちがあることを夫にわかってもらうこと、そしてこちらもそれを伝えることが大切なのではないでしょうか。なかなか勇気がいることですが…。

 女として見てもらえるように、見た目や言動も意識していきたいです。育児で余裕がないかも知れませんが、相手のことを思いやり、常に笑顔でいることも大事かなと感じます。問題解決に向けて、私は今後それらのことを心がけていきたいと考えています」



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