「その髪で就活？」「目つきが…」秋葉原のオタク就活生がまさかの激変、“即採用！”レベルの変わりようとは？

　男性美容の市場規模が右肩上がりで成長するなど、男性の美意識の高まりが顕著な現代。その一方で、「お金がない」ために理美容院に滅多に行けない若者も多いそう。就活生のジョウさんもその1人で、伸びきった髪が根暗な印象を醸しだしてしまっていた。「就活するのに大丈夫か…？」と言いたくなる見た目のジョウさんだったが、人気美容師の手にかかると大変貌。「仕事ができそうな顔つきに変わった！」「就活うまくいきそう！」と、賞賛の声が寄せられたスゴ技とは？

■「お金がなくて…」半年カットしてなかった就活生を、好印象スタイルに

　男性たちを劇的に変貌させるのは、3000人の顧客を抱えるフリーランスの人気美容師・カンタさん（@ka.n_wl）。道行く人に声をかけてカッコよくイメチェンさせる「渋谷でイメチェンさせる人」として、YouTubeやTikTokなどで動画を配信している。

　今回、秋葉原で出会ったのは、芸術系学部で映像を学んでいる大学3年生のジョウさん。目が隠れるくらいの前髪と、襟足が肩につくほど伸びたロン毛が、長いこと理美容院には行っていないことを物語っている。実際、「お金がなくて、カットには半年くらい行っておらず、前髪のみ自分でちょっとずつ切っていた」とのこと。

　「お金がなくてカットに行かない…そういう人はけっこう多いかもしれません。この企画に協力してくれる人のほとんどが、『無料で切ってもらえるなら』と引き受けてくれます」（カンタさん／以下同）

　さらにジョウさんは、これから就活がスタート。「ちょうどいいチャンス！」とイメチェンを快諾したと言う。そんなジョウさんに、カンタさんは「就活に合うよう、爽やかで好印象なスタイルにします」と笑顔で意気込みを語った。

　「まず、顔立ち的にも、長めよりすっきりしたスタイルのほうが就活で好印象になると思いました。広めなおでこが強調されすぎないよう、顔が小さく見えるようスタイルを考えたのと、生え際にクセがあったので、クセに合わせてすっきりまとまるようなカットを意識しました」

　カンタさんによると、ジョウさんのように生え際にクセがある人は意外と多いそう。

　「生まれつきのクセもありますし、普段から同じ場所を分け目にしているとそれがクセになってしまうことも。髪を流したい方向に流せなくなってしまう人も多いです。そういう方には、たまに分け目を変えるようアドバイスしています」

　さらに就活向けということで、カンタさんは、「面接に向かう際、自分でもセットしやすいスタイルにする」ことにも留意。カットの後はセット指導も行い、ジョウさんからヘアスプレーについて尋ねられ、コスパの良いおススメの商品を教えるひと幕も。

　「最初はジョウさん自身、『バッサリいきたい』とおっしゃっていたのですが、いざハサミを入れ始めると、『こんなに切っちゃうの？』とちょっと不安げな表情になられて（苦笑）。でも、次第に顔つきが明るくなっていって、最後はけっこう気に入ってくれたので、僕もうれしかったです」

　その言葉通り、イメチェンを果たしたジョウさんは、「自分史上すごく良かった！」と満面の笑み。カット後の写真には、「仕込みでしょって思うくらい良い」「カット後、背筋が伸びて表情が明るくなりましたね」「元が良いけど、仕事ができそうな顔つきに変わった。すごい」など、賞賛のコメントが多数。

　「鼻筋もキレイで、流行りの塩顔イケメンさんだと思います。就活が終わった後も、おでこを出すなら長めのセンターパートにすると雰囲気が出てカッコイイと思います」

　外見が変わるだけで、気分も変わり、自信にもつながる。胸を張って面接に臨んで、希望の会社に就職できますように。

（文：河上いつ子）

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2024-07-02