国内屈指の紅葉スポットとして知られる京都。旅行クチコミサービス「トリップアドバイザー」の発表した「行ってよかった!紅葉名所ランキング2016」では、ベスト20位内に9つの京都の紅葉スポットがランクインしています。ところが、人気の一方、混雑によって“ゆっくり観光できない”“撮影規制があった!”という声も…。そこで、京都府の広報担当者に、「京都市外へ離れるけど実はオススメ!」という穴場の紅葉スポットをおうかがいしました。今年の秋は、隠れた名所でストレスフリーな紅葉観賞をしませんか?
1.浄瑠璃寺(木津川市)
写真提供/(一社)木津川市観光協会
極楽浄土を模した庭園を持つことで知られる浄瑠璃寺(じょうるりじ)。境内には約40本のもみじがあり、シーズンになると、庭園の宝池(ほうち)水面も紅葉に染まります。
10月28日・29日、11月4日にレトロなボンネットバスで浄瑠璃寺をはじめ、木津川市の古寺の秘宝・秘仏や茶問屋街を巡るツアーがあります。(府広報担当者)
2.石清水八幡宮(八幡市)
男山山頂にある石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)は境内からはもちろん、男山山上駅へむかうケーブルカーからも紅葉が満喫できます。紅葉と常緑樹のコントラストが鮮やか。
一の鳥居に掲げられている扁額(へんがく)にちなみ、「八」の字を鳩のデザインにあしらった「鳩の御朱印(300円)」は、運がいいと書いてもらえる珍しい御朱印と人気を集めています。鳥居前にある走井(はしりい)餅老舗では、名物の「走井餅」に加え、「走井の鳩もなか」が登場。日持ちするのでお土産にもぴったりです。(府広報担当者)
3.酬恩庵一休寺(京田辺市)
“とんち”でおなじみの一休さんゆかりのお寺「酬恩庵一休寺(しゅうおんあんいっきゅうじ)」は、総門から紅葉がお出迎え。御影石の石畳には紅葉がこぼれ、この時期ならではの風情を味わえます。
一休さんは「善哉(ぜんざい)」の名付け親といわれています。この伝承にちなみ、一休寺では、たくさんの小豆と大きなお餅が入った特製お善哉を提供しています。(府広報担当者)
4.三室戸寺(宇治市)
三室戸寺(みむろとじ)は5000坪の大庭園を有し、四季折々の花が楽しめることから、別名「花の寺」とも呼ばれてます。紅葉の最盛期になると一帯が赤く色づき、その美しさは古来より「三室戸寺の紅楓(くれないかえで)」と称されています。
最寄の京阪宇治線・三室戸駅近くには、老舗宇治茶専門店の手がけるカフェ「伊藤久右衛門宇治本店 茶房」があり、この時期は、人気抹茶パフェの秋バージョン「もみじパフェ」が楽しめます。(府広報担当者)
5.海住山寺(木津川市)
写真提供/(一社)木津川市観光協会
かつて恭仁京(くにきょう)があった瓶原(みかのはら)を一望におさめる海住山の中腹、標高200mに位置する海住山寺(かいじゅうせんじ)。国宝の五重塔とともに眺めるもみじが美しく、本堂裏の大木の銀杏の紅葉も見事。
本堂の前に「願いを叶える“なすのこしかけ”」があり、腰掛けると良縁に恵まれると言われています。(府広報担当者)