【インタビュー】北川景子 悩みは顔に出さない「笑顔が美しい人でありたい」
2018-04-07 eltha

篤姫役のためプライベートで「ゆかりの地」鹿児島へ
「今回は西郷隆盛を主人公とした物語なので、その中で篤姫は西郷と関わった人物のひとりとして描かれています。林真理子先生と中園ミホ先生の描く篤姫は、前半はとても男勝りでハツラツとしていて、良い意味で普通の女の子。後半に向けて少しずつお姫様らしくなっていく姿に注目して頂けたらと思います」

(C)NHK

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夫・又吉さんは「アカデミックな方で家定とどこか似ている」
「二人で一緒にお花を見たり、家定さんが柿の絵を描いてる隣で篤姫がその様子をにこやかに見ているなど家定さんと篤姫のシーンはほのぼのとしたシーンが多いので、視聴者の方々の息抜きのようなものになるのではないかなと。家定は周りから“ぼんやりしている”と言われることもありますけど、実は心が優しくて絵の才能のある素敵な方。そして演じている又吉さんもお笑いもできればファッションセンスもあって、絵画にも詳しく小説も書かれているアカデミックな方なので家定とどこか似通っている部分があると感じています。政(まつりごと)がからんだ政略結婚ではありますけど、篤姫と家定さんの間にはちゃんと愛が通っていたことがわかる脚本になっているので、二人のシーンに是非注目してご覧頂けたら嬉しいです」
初の大河ドラマはリハーサル初日から“全て自分の責任”だった
「大河ドラマはいつか出演してみたいと思っていたのですが、今回ご縁あって出演させて頂くことになりました。凄く嬉しかったのと同時に私らしい篤姫をどう演じたらいいのだろうかと悩みましたし、大河ドラマに対してどこか“敷居が高い”イメージを持っていたので、多くの視聴者の方に満足して頂けるお芝居をしなければと気合いが入りました。クランクイン前は緊張と不安の日々を過ごし、篤姫初登場の第5回の完成を見たときはもっとこうすれば良かったと反省するところもあり、結局第5回の放送が終わるまで緊張が切れることはありませんでした。翌日にプロデューサーさんから“とても評判良かったよ”と言って頂いてようやく“一年頑張れそうだ”と思えたんです(笑)」
“月曜日にリハーサル、火曜から金曜日に撮影”という大河ドラマの撮影方法やスケジュールについてうかがうと――。
「月曜日に火〜金までの一週間分の台詞を覚えなければいけないんです。更に薩摩ことばもあるので台詞覚えは毎回必死で…(笑)。大河ドラマのリハーサルは役者さんが各自作り上げたものを披露する場なので、その場で監督さんから指示を受けることもないんです。所作も時代劇の言い回しも当然わかった上で行かなければいけないですし、もちろんそれはできて当たり前の話ということになります。リハーサル初日から“全て自分の責任なんだな”ということを思い知らされました(笑)。一年間しっかりとやり遂げたいと思います」