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「俺は家族のために頑張ってる」主婦を“格下”に見る夫、ワンオペ妻が夫を嫌う理由

2022-02-15 eltha

 夫婦の関係はさまざまだが、どちらかが我慢するような上下関係があるのは家族としても望ましくないだろう。漫画『エンドレス離婚〜もしも結婚生活をやり直せたなら〜』では、無意識に専業主婦の仕事を“格下”にみるかのような言動を繰り返すモラハラ気質の夫が登場する。ガマンの限界に達した妻から離婚を切り出された夫だが、突然タイムリープ。過去を繰り返していくうちに、自身の過ちに気づいていくというSF物語だ。夫婦の関係をリアリティあふれるエピソードで描く同作は、多くの読者から反響を集めている。

「自分はイクメン」思い込み夫にイラッ、「既婚男性にこそ読んでほしい」読者の反響

「俺はいい夫」、「家族のために頑張ってる」そう思い込んでいる夫がある日突然、妻に離婚を言い渡されてしまう。なぜ家庭は崩壊してしまったのか。主人公はタイムリープに巻き込まれながらも、離婚の原因に向き合っていく。漫画『エンドレス離婚〜もしも結婚生活をやり直せたなら〜』で描かれるテーマは、夫婦関係の崩壊だ。

 専業主婦である妻の立場をどこか見下す夫。表面的に家事や子育てにかかわっただけで「自分はイクメン」と思い込み、妻が子どもの進路を相談すると「そんなもん母親の仕事だろ」と一蹴。「家事やパートは手を抜いても許されるのに…」「男は大変だよ」とひとりつぶやく姿が印象的だ。

 夫は暴力をふるうわけでも、不倫をしているわけでもない。しかし、子どもの進路やいじめといった問題について、妻が何度話し合いを持ちかけても聞き入れることなく、丸投げされてしまって家庭をまったく見ることがない。そんな夫から、次第に妻の心は離れてしまう。作中で描かれる家庭のリアルなエピソードの数々に、読者からは「既婚男性にこそ読んでほしい」などの反響が集まった。

「口には出していませんが、夫の聡は一貫してそういう価値観なんです。たしかに家庭の役割分担が固定化されていたひと昔前だったら、それでもうまくいっていた夫婦が大半だったと思うんですよ。でも今は『夫婦で協力して家庭運営したい』と考える女性が増えてきていますし、協力してくれないなら『1人で運営したほうが楽だ』と気付いてしまう人もいると思います」(作者のびばるさん、以下同)

夫婦関係に歪みが…きっかけは“心の余裕のなさ”、「苦しみは分かち合って」作者のメッセージ

 男はこうあるべき、女はこう…という男女の役割分担を明確に分ける価値観を持つ夫。家庭を支える妻の数々のSOSサインにも気が付かず、夫婦の関係はどんどん崩壊してしまう。しかし物語を読み進めるうちに、ブラック体質の企業で働きながら、仕事に追われて疲弊する夫の苦悩も見えてくる。

「会社でも家庭でも大変なことはあるし、どっちのほうが大変というものでもない。だけど、結婚して人生をともに過ごしていくなら、お互いの苦しみを分かち合って助け合っていけたらいいですよね。漫画では、ループを繰り返しながら聡もそのことに少しずつ気付いていくわけです」

 何度もバッドエンドにぶつかりながら、それでも愛する家族を取り戻したいという夫の気持ちに嘘偽りはないはず。心の余裕のなさが生んだ家族崩壊。それでもループを通じてその要因を知り、壁を乗り越えようと奮闘する夫の姿を通して、「理想の夫婦とは何か」というひとつの答えが浮かび上がってくるようだ。

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(作品紹介)
■『エンドレス離婚〜もしも結婚生活をやり直せたなら〜』(C)びばる
「離婚する1ヶ月前に時が戻ってる…!?」家庭の崩壊に無自覚なダメ夫は、自分の過ちに気づいてループから抜けだせるのか。二児の父。妻とも良好な関係。家庭のために仕事にも打ち込む、そんな自称「いい夫」の聡。ところがある日、妻の紀子に突然、離婚届を突きつけられる。離婚される理由に心当たりも無く、「頼む!やり直させてくれ…!」と追いすがる聡。すると、怪しげな離婚弁護士・本性寺に「結婚生活をやり直せるとしたら…どうしますか?」と尋ねられる。それは離婚の原因に気づくまで抜け出せない無間地獄への招待だった…。

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