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「味方になってくれない夫」に失望、義母の“アポなし訪問”“孫の催促”…文句を言えない専業主婦の負い目

2022-03-08 eltha

 専業主婦が夫以外の人と恋に落ちてしまったら、さらにそれが夫の弟だったら…。そんな禁断の恋愛を描いたコミック『夫がいても誰かを好きになっていいですか? アヤの選択』(KADOKAWA刊)が話題を集めている。専業主婦の不倫愛をテーマとしたコミックシリーズ第2弾となる本作は、妊活に焦り、義母や夫との関係に苦悩するアヤが主人公。著者のただっちさんは、自身の専業主婦時代を重ねながら作品を作り上げたという。

夫や義母に「いいたいことが言えない」、不倫の原因はストレス?

――主人公のアヤは、義母からの悪気のない言動にイヤと言えず、また夫にも本音を強く言えないことで、日々ストレスを抱えています。そんな中、何も縛られず自由に生きる夫の弟にときめいてしまいます。

ただっちさんアヤは本来、不倫をしないタイプなんです。だけど日々の生活の中で、やたらと“圧”をかけてくる義母や、味方になってくれない夫に不満を募らせ、さらに愚痴が言える相手もいないことから、次第に孤独感が大きくなってしまう…。没頭する趣味もなく、不倫への気持ちをストップしてくれるものがなかったというのが大きいです。

――寂しい気持ちも不倫へと走ってしまった要因だったんですね。妊活の成果がなかなか上がらない中での「孫が欲しい」という義母の圧は、つらいものがありました。

ただっちさんアヤは勇気を出してそのつらさを夫に相談しますが、夫は完全に義母の味方。また、義母に直接意見をしても、それを夫に告げ口されて注意を受けてしまいます。もともと人に思ったことを言うのが苦手なタイプの人は、強く何かを意見することってすごくハードルが高いんだと思います。それでも何とか訴えたのに聞いてくれなかったことで、もう言いたくないと諦めてしまったんでしょうね。

――アヤさん自身も、人とコミュニケーションをとるのがあまり上手くない?

ただっちさんちょっと苦手なタイプですね。さらに、家の建設費を義実家に3分の2出してもらっていて、それが心の中で引っかかっているという設定です。それが負い目になっているから、義母の機嫌を取らなければならないと考えています。もし費用を出してもらっていなかったら、もっとキツくしっかりと意見を言えていた可能性はありますよね。

――コミュニケーションのすれ違いから、関係がこじれてしまっているんですね。

ただっちさん一番いいのはその都度、夫や義母に角が立たないかたちで意見を言うことですよね。それができていたら、結果がずいぶん違っていたと思います。義母はアヤが何も言わないので、喜んでいると思っていますから…言わないアヤも悪いんです。むしろ最近はそういうタイプが、アヤの世代に増えているのかもしれません。親が過保護だとか、ぶつかり合うのが面倒だと感じている人が多い気がします。

「誰も味方になってくれない…」孤独な専業主婦に集まる共感

――それぞれのキャラクター設定を教えてもらえますか?

ただっちさんアヤは、私が専業主婦だった時のことを思い出して描きました。当時はパートもしておらず、養ってもらっているから文句を言えないし、家のこともきちんとしなきゃいけないと思っていたので、その時の自分をイメージしています。

――義母はどんなタイプでしょうか? アヤは、アポなし訪問や夫への告げ口に困惑します。

ただっちさん義母は完全に意地悪な性格ではなくて、親切なんだけどちょっと図々しい感じ。長男のことがすごく好きで、ちょっと過保護なところもあります。

――夫と不倫相手となる義弟は、タイプが全く違いますね。

ただっちさん夫のほうは真面目で優しい性格ですが、マザコンでいつも母の味方をしてしまう。それに対して、弟は自由な性格。母の機嫌を取ることもなく、どちらかというと兄のマザコンぶりに否定的です。兄弟で真逆なタイプを想定して描きました。

――反響は届いていますか?

ただっちさん誰も味方になってくれないアヤの立場に、「すごく気持ちが分かる」という感想を多くいただいています。「夫婦2人暮らしだからこそ、妻に寄り添ってくれないと孤独感が増す」という方や、「浮気に一歩踏み出す勇気がないから、うらやましい」という方もいらっしゃいました。読者の方も、アヤの選択に対して「自分だったらこういう時にどうするかな?」と考えながら読んでいただけたら嬉しいです。
(取材・文/渡辺麻美)

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【作品紹介】

29歳の専業主婦アヤ。立派なマイホームを購入し、優しい夫との生活を満喫していたが、夫の実家から徒歩5分という環境の中、出産を期待する姑との会話に、アヤは息苦しさを感じるようになる。夫に相談するものの、姑を優先する夫の態度に孤立感を深めていく。そんなアヤが安心して話せるのは夫の弟・ツバサ。自由で自立した考えを持つツバサとの会話は楽しく、アヤは彼と会うことを心待ちにするようになるが…。ネットで大反響!賛否両論を巻き起こした問題作、第2弾。

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