ホーム 恋愛・暮らし > 義母から“大量のおすそ分け”攻撃、どう断る? 孫の催促もウンザリ…専業主婦の悩みに共感「結婚はきれいごとばかりではない」

義母から“大量のおすそ分け”攻撃、どう断る? 孫の催促もウンザリ…専業主婦の悩みに共感「結婚はきれいごとばかりではない」

2022-03-19 eltha

 夫がいるのに不倫の恋にハマる専業主婦を描いたコミックシリーズ第2弾『夫がいても誰かを好きになっていいですか? アヤの選択』(KADOKAWA刊)。昨年12月の発売以降、ネットで賛否両論を巻き起こしている作品だ。大阪で幸せな専業主婦ライフを送っていたアヤは、夫の転勤で埼玉に引っ越すことに。心を許せる友人もおらず、義実家との付き合いにストレスを溜める日々のなか、夫の弟と恋に落ちてしまう…。妊活や嫁姑問題にも触れられた本作は、作者であるただっちさん自身の想いや疑問が反映されているという。

「本当にこの人の子どもを産める?」妊活妻の抱える苦悩

――前作は、バイト先の大学生に恋をしてしまった主婦のお話。今回はそのシリーズ第2弾です。

ただっちさん前作は、心の底から好きな人と結ばれたい、たった1回の関係でも恋愛するのが幸せというのがテーマです。今作は、女性の幸せとして、男性に愛されるということもありますが、好きな人の子どもを産んで育てることも幸せのひとつなのかなと思って、妊活もテーマにしています。あとは、義母との関係も大きなポイントですね。

――主人公のアヤが妊活に焦り、苦しんでいるシーンが何度も出てきます。

ただっちさん私自身が30歳になるのですが、周りの人の多くは結婚して子どもを産んでいます。それで、早く妊活を始めなくちゃいけないという焦りがあって、それを反映したかったんです。子どもができないことで神経質にもなりますし、同級生たちがどんどん子どもを産んでいると、またそれで焦ってしまうんですよね。うまくいかない妊活のつらさや焦りを描きました。

――アヤが「本当にこの人(夫)の子どもが産みたいのかな」と考えるシーンが印象的でした。

ただっちさんもしかしたら世間では、みんながみんな、本気で好きな人の子どもを産んではいるわけではないのでは…とふと感じたんです。恋愛感情が冷めてしまったとしても、子どもを産んでいるんじゃないかという疑問もあり、テーマに取り入れました。

「おばあちゃんと呼ばれたい」姑の催促に追い詰められる妻

――妊活に焦るアヤに、「早くおばあちゃんと呼ばれたい」と、姑が容赦なくプレッシャーをかけてきます。それ以外にも、段ボールいっぱいの柿のおすそわけを何度も送られるなどして、アヤはどんどん姑への不満を溜めていきますね。

ただっちさんアヤが何も言わないので、姑はアヤが柿を喜んでいると思っているんですね。よかれと思ってやっていることなので、言わないアヤも悪いんです。アヤはコミュニケーションが苦手なタイプ。言いたいことを言える性格だったら、こんなことになっていなかったかもしれません。

――“柿”のおすそわけが、嫁姑問題を悪化させる原因のひとつだということですね。

ただっちさん和歌山県出身なんですけど、実家にいた時にしょっちゅう柿をもらっていたんです。和歌山といえばみかんが名産ですが、私が住んでいたところは柿の生産も盛んで…。みかんは箱でもらっても嬉しいんですよ、すぐに剥いて食べられますしね。でも柿って大きいし、1日1個食べたらすごく飽きるんです(笑)。アレンジも効かないし、すぐ腐るし…。

――リアルなエピソードですね(苦笑)。ただっちさんは、どのような嫁姑関係が理想だと思いますか?

ただっちさん本当であれば、ほどよい距離感があって、困ったときには助け合うのが理想ですね。私は嫁姑の問題で苦労した経験はありませんが、あまり家が近くて頻繁に来られると、気を使い過ぎてしんどくなるのかなと思います。すごく気の合う感じだったらいいのかもしれませんが…。本作に出てくる姑は、完全に意地悪なタイプというより、親切なんだけどちょっと図々しいキャラクターです。

――姑に悪気がないから余計に言いにくい、というところが厄介なんですね。

ただっちさん世代が違うと、口調の強さなども気になって、受け取り方も違ってきますよね。また、夫が姑のほうを守ってしまうマザコンなところもあって、夫との関係も悪くなっていきます。それでどんどんアヤは孤立してしまう。夫婦が言いたいことを言い合える関係だったら、また結果は違っていたと思います。

――読者の反響は、共感の声のほかに「私だったらこうするのに…」と自身に置き換えて感想を寄せるコメントもよく見られました。

ただっちさんみなさんが日々抱えている旦那さんやお姑さんなどとのモヤモヤを思い出しながら、この漫画を読んでくださることで、ちょっとだけスカッとしていただけたらうれしいです。
(取材・文/渡辺麻美)

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【作品紹介】

29歳の専業主婦アヤ。立派なマイホームを購入し、優しい夫との生活を満喫していたが、夫の実家から徒歩5分という環境の中、出産を期待する姑との会話に、アヤは息苦しさを感じるようになる。夫に相談するものの、姑を優先する夫の態度に孤立感を深めていく。そんなアヤが安心して話せるのは夫の弟・ツバサ。自由で自立した考えを持つツバサとの会話は楽しく、アヤは彼と会うことを心待ちにするようになるが…。ネットで大反響!賛否両論を巻き起こした問題作、第2弾。

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