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【不倫漫画】「パパ、好きな人いるよ。ママじゃない人」不倫を見抜いた小3娘の告白、「子どもに大きな負担を課してしまった…」人生を賭けた母親の“復讐”

2022-08-17 eltha

「パパ、好きな人いるよ。ママじゃない人」小学3年生の娘からの衝撃的なセリフから始まる電子書籍漫画『パパ、浮気してるよ?娘と二人でクズ夫を捨てます』(KADOKAWA刊)が話題を集めている。学生時代から憧れていた初恋の同級生と結婚した主人公の妻は、どんなに夫から見下されても「こんな自分と結婚してくれた」と感謝する日々を過ごしていた。夫の派手な交友関係にも目をつぶっていたが、ある日娘から冒頭の告白を受け、子どもに大きな負担を課してしまっていたことに気づき、“復讐”に立ち向かっていく。父親のモラハラと不倫が子どもの人生をも巻き込んでいく様をリアルに描いた本作について、作者の芸子さんに話を聞いた。

『パパ、浮気してるよ?娘と二人でクズ夫を捨てます』

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大人の身勝手さに振り回される子ども、「色々わかっているよ。大人が思うよりずっと…」

――不倫をテーマにした作品が多いなか、子どもの心境にクローズアップしている物語はとてもリアルで、さまざまな書店でもランキング1位を獲得しています。

芸子さん不倫は夫婦と不倫相手という大人同士の話ですが、その大人の身勝手さに振り回される子ども側の感情にフォーカスした話を描きたいと強く思ったのが、作品が誕生したきっかけです。今まで漫画家としては、SNSをメインに配信していただけだったので、本当に反響にはびっくりしていて…。プロの漫画家が戦っている土俵に上がること自体、身に余る思いです。

――とくに印象的だった読者のコメントは?

芸子さん嬉しかったのが、「ドラマチックな出来事がなくても、面白かったり胸を締め付けられたりする話が描けるんだな」と言うコメントでした。おっしゃる通り、この漫画の物語は、インパクトのある設定ではないですし、特別な出来事が起きるわけではないんです。不倫がテーマではありますが…言ってしまえば“よくある話”ですよね。でも、登場人物の心情や表情で、読者の方に訴えかけられるストーリーを描けたんだと、とても嬉しかったです。

――小3の娘は、父親が女友だちと不倫していることに気づき、母親に「パパと離婚しちゃえば?」と告白します。母親が父親からモラハラを受けていることにも気づいていて、「ママがいじめられるのを見たくない」というセリフからも、娘のつらい心境がうかがえます。

芸子さん育児をしている中で、子どもは大人が思っているよりも鋭いし、空気を読むんだなと思う事がよくあります。自分が子どもの頃も、親たちは気づいていないと思っているみたいだけどバレてるよって思っていたことがいくつもありますし、それを汲んで大人の顔色や空気を読んで発言していた気もします。「子どもは色々わかっているよ。大人が思うよりずっと…」という想いが、冒頭のシーンに込められています。

「親の恋愛沙汰に巻き込まれるってキツイ…」子どもが抱えるトラウマ

――父親は、妻だけでなく娘にも見下す態度を取っていましたね。

芸子さん娘に妻を重ねていたんだと思います。妻のことを見下していて、彼女のオドオドしている姿を見てイラっとすることもあった夫は、妻のように顔色をうかがう娘に対しても、「母親に似てつまらない女の子になるんだろうな」と思っています。そして、父親から“つまらない女”と思われていることに、娘も気づいているのです。

――そんな中での父親の不倫ですから、子どもにとっては相当大きな負担だと思います。

芸子さん一生つきまとうトラウマになると思います。トラウマの出方は人それぞれ違うと思いますが、子どもが親の恋愛沙汰に巻き込まれるって、かなりキツいですよね…。

――娘の本心と向き合えていなかったことに気づいた母親は、その後、夫と不倫相手に“反撃”していきます。「理想の家族」の関係性ではなかったことに、ようやく主人公が気づいたんですね。

芸子さん「理想の家族」のイメージは人それぞれだと思いますが、私が思うのは、結婚する前は「笑いが溢れる家庭」が理想の家族像でした。だけど今は、「笑いが溢れているけど、笑いだけで誤魔化さず、したくない話もしっかりできる家庭」だと思います。本作を通じて、何か感じ取っていただけたらうれしいです。

『パパ、浮気してるよ?娘と二人でクズ夫を捨てます』

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作品紹介
『パパ、浮気してるよ?娘と二人でクズ夫を捨てます』(C)芸子/KADOKAWA
芸子 (著)

「パパ、好きな人いるよ。ママじゃない人」。娘の衝撃の一言から始まる、夫の友人夫婦との、サレ妻・シタ妻バトル! 学生時代からの憧れの洋介と結婚した香澄。ところが、洋介の友人達である雅也・絵美夫婦にはなかなか馴染めないでいる。雅也が単身赴任で東京に行ってから、頻繁に遊びに来るようになった絵美と、洋介の距離はなんだか近いような…? 娘にも高圧的な態度を取る洋介に、香澄はとうとう別居を言い渡す…!

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