「天才的！」「これなら間違わん」夫への優しさから生まれた“おにぎりアート”→「でも結構間違えてます（笑）」

アートと実益を兼ね備えた「具材名入りおにぎり」を投稿したのは、3児を育てる主婦のじょいさん（@joy.onigiri）。10年前からご主人のお弁当用に“おにぎりアート”をはじめ、漫画キャラや有名人、動物のモチーフなどを海苔アートしている。おにぎりが大好きなご主人。食べる具材の順番にこだわりがあるようで、毎朝、中身を確認するものの、帰宅後「また間違えちゃった！」と報告が。そんなご主人のために発案したという「具材名入りおにぎり」。じょいさんに話を聞いた。

――いつ頃からおにぎりアートを？

【じょい】　始めたのは10年ほど前です。おにぎり大好きな夫のお弁当で作っていました。仕事の休憩時間でクスッとしてくれたら良いなと。それから出産・育児で作れるタイミングがなかったんですが、最近末っ子も2歳を過ぎ、少し手がかからなくなったので再開しました。今も基本は夫のお弁当で、だいたい2個か3個持っていってます。たくさん作ったときは子ども達の朝ごはんにもなっています。

――“具材名おにぎりアート”の発想、素晴らしいですよね。SNSでも「天才的！」「これなら間違わん」と反響です。

【じょい】　ありがとうございます（笑）。夫が毎朝、「今日のおにぎりの具は何？」って聞くので、最初はふりかけやごま塩を目印にして「ふりかけは梅だよ。ごま塩は沢庵入れてあるからね」って持たせてたんです。でも結局「どれが何か分からなくなっちゃったー」って帰ってきていたので､直接おにぎりに書いとけば間違えようがないと思い付いたのがきっかけです。

――現実的かつ確実な解決策！

【じょい】　でも私もいい加減なので結構間違えてます。夫はおにぎりの具で食べたい順番があるみたいで、間違えてるとクレームがきます（笑）。ちなみに最後の具は沢庵で締めたいそうです。

――対策しても確実じゃなかった（笑）。じょいさんのおにぎりアートには“具材名入り”以外に、有名人やキャラクターなどバリエーションがありますが…

【じょい】　題材は普段目にして面白いモノ､再現出来そうなモノにしてます。スマホに保存しておいて、それを見ながら作ってます。

――マツコ・デラックスさんや有吉弘行さんのおにぎりアートなども「そっくり」「凄い」の反響でした。おにぎりアートの基本の作り方を教えてください。

【じょい】　おにぎりはあつあつだと海苔が縮んでしまうので冷めてから､小さめのハサミで海苔を切り､ピンセットでおにぎりに貼り付けていってます。色はふりかけ､ごま、ソース､ケチャップ､マヨネーズを混ぜて塗ってます。時間は2、30分かかってると思います。

――何かと忙しい朝におにぎりアートを続けるモチベーションは…

【じょい】　完全に自分が楽しいから（笑）。次に家族が喜んでくれるから作ってるんだと思います。「どんな顔して食べてくれるかなー」とニヤニヤ想像しながら作ってます。変なモノを作っても文句言わずに食べてくれるから感謝です。

――ご家族の反応は作り手のモチベーションになりますよね。

【じょい】　始めた当初は､夫が仕事場で食べているだけだったのでどんな反応か分かりませんでした。今は３人の子どもがおにぎりに群がってワイワイ反応してくれて嬉しいです。
夫は以前から食べる専門で（笑）。夫よりも会社の方で見てくれている人がいるのでその方のリクエストのキャラクターを作ったりしてます。

――ご主人は食べる専門なんですね（笑）

【じょい】　あ、でも以前に言われて今でも気を付けていることがありました！　私が昆虫好きなので蝶の海苔アートおにぎりを作った事があるんですが「虫だけは食欲なくなるからやめて...」と言われて。それから虫だけは作らないように心がけています。

――面白さと「おいしそう」が反比例することもある“フードアートあるある”ですね。最後に今後の展望をお願いします。

【じょい】　まだまだ色々なモノを作りたいです。動物､キャラ､植物､模様､文字､建物、乗り物､虫…はやめておきます（笑）。子どもたちが大人になって、ふと「そういえばお母さんって昔変なおにぎりばっかり作ってたなぁ」と思い出して笑ってくれたら嬉しいな、と。