「じー」弁当箱から見守り続けて8年、“クセつよ顔弁”で育った息子は「強く育ってる」

　息子さんの中学入学から、ユニークな「顔弁」を作り続けている主婦のMiyukiさん（@mike203mama）。キャラ弁が上手に作れず「オリジナルの顔だったら下手がバレない」と思い立ち、以降その日の気分でさまざまな顔を作ってきた。息子さんは思春期だけでなく大学2年生となった現在も「顔弁」を持参している。独創的なキャラ弁で家族とコミュニケーションをとってきたMiyukiさんに8年間の「顔弁」生活について話を聞いた。

――8年間の『顔弁』生活で何か変化はありますか？

Miyuki　断然早く作れるようになりました（笑）。顔部分で言えば5分もかかりません。ただ、現在大学２年生の息子が家から遠くの学校に通ってまして、朝６時半には出るので気合いで作っています。おかずは朝から作るときもあれば、昨晩の残りや時間がない時は冷凍食品を使うことも。無理なくやってます。

――海苔を切ったらその日のなりゆきで顔を作っているそうですが、手順を教えてください。

Miyuki　まず、ご飯を入れて少し冷まして、その間におかずを入れます。次に海苔を切って（大体1分）、ご飯の上にパパっと並べて顔を作ります。続いて、梅干しで唇を作って、髪の部分を何にしょうかと冷蔵庫覗いて…。塩昆布やとろろ昆布、鮭フレークをのせて完成です。

――独創的でユニークな『顔弁』ですが、息子さんは中学・高校の思春期に嫌がることは…

Miyuki　以前、「顔弁で構われることはない？」と聞いたら、「自分の弁当は顔弁で、それがどうした？ってスタンスだから」と。強く育ってるんだなぁと思いました。大学に入って友達に見つかった時はさすがに恥ずかしかったみたいですが、顔弁キャリアが長いので慣れたもんだそうです。

――そうなんですね（笑）。大学生になると学食などもありますがむしろ積極的に『顔弁』持参ですか？

Miyuki　週４で持っていってますが、『顔弁』が好きというよりも単にお金が浮くと思っているんだと思います。あと学食に並ぶのが面倒だそうです（笑）。

――なるほど！これまでに息子さんから好評だった『顔弁』は…

Miyuki　ハロウィンのグロい系弁当が人気があったって言ってました。やっぱり男の子のお弁当は可愛いのは求められてない（笑）。

――ご主人も週２日『顔弁』を持参されているそうですね。反応は？

Miyuki　最初は自分の分まで「顔弁」しなくていいと言ってましたが今ではすんなり受け入れています。結構喜んでる方だと思います。旦那の会社の方もあの奥さんなら顔弁作るだろと認めてもらってるようです（笑）。

――『顔弁』はMiyukiさんにとっての愛情表現で、「ケンカした日でもお昼のお弁当を見てニコッと笑ってほしい」「顔弁を作らせてくれる家族に感謝」という思いがあるそうですね。

Miyuki　はい、ずっとそう思いながら作っています。息子の顔弁は後何年作れるかなぁ。彼女できたらその時は卒業だなぁと。旦那のは永遠に作ると思いますが。

――息子さんの『顔弁』卒業は寂しくなりますね。卒業までの目標を教えてください。

Miyuki　限られた時間の中で作っているせいか、似た顔ばかりになってきたので進化した顔を作れるようなりたいです。これからもできる限り顔弁を作って愛情を注いでいきたいと思います。