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ヨガクリエイターayaが大事にしてきたヨガの役割「痛みを和らげるのではなく、大元を改善する」

2022-09-24 eltha

ヨガクリエイター ayaさん

ヨガクリエイター ayaさん

 「体を鍛えるために必要ないので、テーブル、テレビ、イスは自宅に置かない」 「1日2時間以上はイスに座らない」「食事は立って食べる」――自分がラクだと思うルールで生活し、メディア出演時にはその“ストイックさ”が注目されたヨガクリエイターのayaさん。今では様々な流派があり“習い事”となるまで拡大したヨガも、ayaさんが出合った2000年当初はインドに伝わる伝統的なヨガが主流で、生業にするのにも高いハードルがあったという。どのようにヨガと向き合い、ヨガをとりまく現在の状況をどうとらえているのか?

留学先のアメリカで交通事故に、リハビリとして出合ったヨガ

――番組出演時には、「1日2時間以上はイスに座らない」などストイックなルールを設けて生活していることが話題になりました。 反響をどうとらえてきましたか?

「自分が納得できればいいと思って進めてきました。私はストイックなわけでもないんですよ(笑)。私は3食きっちり食べるよりも、食べないほうが自分に合っていると感じるタイプ。食べないことがストイックというわけではなく、自分の生きている時間のリズム、仕事、トータル的に見て、そのほうが楽だったという話なんです」

――心も体も元気でいられたら、それが一番ですよね。ヨガには、学生時代に留学先のアメリカで出合ったと聞きます。事故に遭った後遺症のケアとして始められたんですよね。事故後の状況はどのようなものだったのでしょうか?

「自転車に乗っていたら、車にはねられてしまったんです。外傷はなかったのですが、頭からガンッとぶつかりました。脳挫傷という、強い衝撃を一気に受けたことで頭の奥に影ができてしまうものになって…。圧がかかるといけないので飛行機に乗れなくなってしまい、病院にも1ヵ月くらいは入院していました」

――外国で入院とは、とても心細かったのでは?

「留学してきたばかりの時で、病院となると英語も専門的になります。通訳さんもいてくれましたけど、何を話しているんだろうって感じでした(笑)。外見的には、すり傷程度で骨も折らずに済んだのですが、実際に体に出ている症状が見えづらい。その悩みがありましたね。なんとなく体が重いですし、ちょっと動けば肩や首も痛い。メンタル的にもすごく落ちていました。そこで、たまたまホストマザーに進められてリハビリとして始めたのが、ヨガでした。当時まだ日本ではヨガというものが今みたいに習い事として全然メジャーではなかった時期でした」

――初めてのレッスンはayaさんにとってどのようなものでしたか?

「瞑想系、アクティブ系、さまざまなアプローチのレッスンを受けました。当時の私にはヨガの先生がみんなの前でしゃべってキラキラしているのがすごく輝いているように見えて、素敵だと思いました。アクティブ系のヨガは興味深かったです。今はそういったヨガを教えられる先生や、フィットネスの方もいますけど、その当時はヨガと言えば瞑想を主体とするヨガが走りで、入り口みたいな感じだったので。伝統的なヨガを教えていらっしゃる先生がほとんどの中で、アクティブに動く女性の先生がいて、お腹が出ているピタッとした服を着て、まさに私が想像していた“アメリカンだ”っていう感じ。違う世界があるということに、衝撃を受けましたね」

――いくつかヨガを受けられて、体の不調は徐々に改善されていきましたか?

「改善されていったのは、もっと後のほうでしたね。やっているときにはよくわからないんですよ。1年経ったときに『あれ?そういえば、知らない人にもハローって言えるようになっている』と気づく感じです。ちょっと行きたくないなと思っても、『○○さんが行くって言っていたから行ってみようかな』という感じで、体を動かすことで心も元気になっていったというのは、後から気づきました。半年とか1年経ったときに、なんか体の感じも違うし、楽しくなってきたと感じるようになりました」

インドへヨガ修行、伝統文化を自分のものにすることの難しさ

インド留学時代の様子

インド留学時代の様子

――帰国後は、企業に就職。10年ほど趣味でヨガをされていたそうですね。

「当時、日本でヨガインストラクターの資格を取ったのですが、まだ今のように広まってはいなかったので、先生になるならインドに行くことが登竜門という不思議な流れがあって(笑)。「インドに行っていないとヨガの先生とは言えないんじゃないか?」くらいの雰囲気だったので、修行にいきました」

――インドのヨガは、アメリカの留学生活で経験したヨガとはまったく別の世界ですよね。

「そうですね。文化がまったく違いますしね。ただ、行ってよかったなと思います。同じこの世界の同じ人間として生まれても、文化が違うとこんなにも考え方も違うんだということを体感できました。学びとして取り入れてよかったとはもちろん思いましたが、これを噛み砕いて自分のものにするのはすごく難しいんだなとも思いました」

――どのような難しさだったのでしょうか?

「ヨガはインドが発祥ですので、あちらでは“伝統文化としてのいろは”を習うんです。

例えば、足首が痛い方には、『痛かった場合は足をこうしましょう』みたいな“軽減法”というものが解剖学をもとにしたアメリカのヨガには入っているんです。でも、インドは伝統の世界なので、『あなたの足首が痛いのはあなたの問題で、これは(足首が痛くても)やらなきゃいけないことなんです』といった感じ(笑)。伝統的なヨガを教えることは、自分や相手の価値観で良い悪いを判断しないということ。生徒さんが足首が痛いと言っていても、それを無視して伝統を守るというところを指導しなくてはいけない。その違いを学べたのは大きかったですね」

――現地に行ってみてわかったことですね。「足をケガしていようが何をしようが、ケガをしたのはあなたのせい。だから、ちゃんと床に足をつけなさい」という例えが出ましたが、このような教えはayaさんの懐にすんなりと落ちたのでしょうか?

「若いときから海外に行っているからだと思うんですけど、郷に入っては郷に従えで、嫌だったらもう帰りなさいということだと思いました。そこにいるならやるしかないという感じなので、腑に落ちる、落ちないはないというか。相手の地に踏み込んだらそうするしかないという感じでしたね」

「西洋医学と東洋医学をバランスよく取り入れたい」ヨガを通して叶うこと

――インドから帰国し、ayaさんはヨガインストラクターに。そこに至るまでの過程はどのような感じだったのですか?

「自分の人生を見たときに、唯一長く続いていたものがヨガなんです。インドに行ったりとか、ライセンス取ったりとか、やっぱり投資もしているので、ヨガを職業にしてみようかなと考えるようになりました」

――生徒さんに教えるときに一番大事にしていることは?

「私の職業は『お医者さんにできないことをする』ということなんだという意識です。私はアメリカのヨガもインドのヨガも両方見てきて、10年前からこの考え方は変わっていないし、きっと15年後、20年後も変わらないです」

――“医者にできないこと”とは?

「お医者さんはレントゲンを撮ったりCTを撮ったりして、画像上で診断をして、痛みを和らげる薬を処方する。私たちにそれはできません。でもお医者さんにもできないことはある。それは「筋力チェック」です。痛みが発生しているのはどこの筋肉で、どうなっているのか。下半身の筋力は…そういった数字上のことは病院で診察ができると思いますが、筋力だけでは見えない筋力チェックをできるのが、私たちトレーナーの大きな強みなんです。

 たとえば、下半身の筋力。太ももの内側の使い方が悪く、外側ばかり使っていたら足の外が貼って骨盤が歪む。よって腰が痛む…という症状が見えてくる。なぜその症状が出るのか、筋力チェックをしながら“大元の改善”をしていきます。薬や手術で痛みを抑えたり、止めたりするのではなく、ヨガでは痛みの根源が何かということを見抜く。それを改善という方向に向けていく職業なんです。そこがもう私が一生ブレることがない部分です。みなさんのさまざまな悩みの改善をポリシーに、いろんなメソッドを作っていくという形になります」

――医療とヨガ、それぞれ役割が違う?

「私は西洋医学も東洋医学もどっちもアリだと思っています。お薬を絶対に飲まないでくださいなんて言わないですし、痛みがあるんだったら飲んだ方がいいですよって。だけど、役割が違うということを、もうちょっと日本のみなさまが知ってくれたら、未病を防ぐこともできるかなと感じます」

――医療とヨガの領域が密接に連携できると、有益に?

「そうです。伝統的なヨガも素晴らしいですし、だからといってほかのものが悪いわけではない。それを融合させて現代の人の体により良く影響されるものだったらいいかなと思いながら伝えています。今は多様性と言われている時代で、どの先生も自分の得意分野があって、各分野のプロフェッショナルだと思うんです。そういった方々と自分では補えない知識や経験、いろんなことを組み合わせて、何かを発信していきたい。業界的に、ヨガ、フィットネス、トレーナー、マラソン、水泳みたいに、スポーツって結構別れているんですよ。それはそれで伝統ですし、プロフェッショナルが個々としてやるにはいいですけど、一般の方が美と健康のために行うというところに着目すると、もうちょっとその壁を和らげることができればなと。プロフェッショナルの人たちが一般の方々に伝わりやすいような発信できたらいいなって思っています」

――ayaさんにとってヨガはどのようなものですか?

「これからまたいろんな意味で進化していくジャンルなのかなと思います。ヨガはインドが発祥で、紀元前2000年以上も前からあると言われていて、やっぱりそれだけ残るということは、それだけ素晴らしいものでもあると思うんです。ただ逆に言うと、紀元前2000年前にヨガのポーズにしても考え方にしても、今の現代的な医学とか解剖学的な要素が入っていたかというと、これ後付けしたものなんですね。そうじゃなかったら、エジプトの人たちはもっと長生きしてもおかしくないので。

 なので、今までチグハグしていたものが、東洋医学、西洋医学というものを、上手にバランスよく取り入れてきたときに、世の人にもう少し浸透して広がるような感じになるのではないかなと思っています。」

aya
ヨガクリエイター。ヨガスタジオ「syaraaya」主宰。クラシックバレエ、ボディワークアウト、呼吸法などを取り入れたオリジナルのプログラム指導を続ける中でヨガと出会い、深い世界観に共感する。ハタヨガ、ハタヴィンヤサ、アシュタンガ、シヴァナンダヨガなどを学ぶ。 食、美、健康、ボディメイクなど「美しく魅せる」をテーマに、オリジナルのクラスを月200レッスンこなし、女性から はもちろん、男性や多くのアスリートからも支持されヨガ界の先駆者的存在となっている。 著書に「一気にくびれる 背中革命」(主婦の友社)ほか

お尻の穴を締めるだけ! 肛門筋ダイエット

お尻の穴を締めるだけ!「肛門括約筋」を鍛えてみるみるやせ体質に!

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