「柴天国だ〜」11匹のもふもふ柴犬に反響、大所帯と暮らす心得とは？

　ジロリと飼い主さんを見つめる11匹の柴犬、全員の目線がカメラに向いている。大所帯の柴犬ファミリーが集まるのは圧巻の光景だが、飼い主さんによるとこれは毎朝恒例のワンワン会議（という名のおやつタイム）の一幕だそう。猛者のような出で立ちで後ろのポジション取りをしている子や、おやつを待ち構えて舌が出ている子も。写真の柴犬たちを見てSNSでは「柴天国だ…」「うらやましい柴環境」と反響コメントが集まった。

ーー飼い主さんは柴犬11匹との暮らしをていらっしゃいますが、大所帯になったのはどのような経緯だったのでしょうか？

「柴ファミリーの父親犬にあたるジローを生後4ヵ月の時にブリーダーから譲り受けたことが、はじまりでした。ジローが一人では寂しいだろうと、次に柴ファミリーの母親犬・ハナコをブリーダーから譲り受けたのです。長男のタロー、次男のジローが生まれ、気がつけば12匹家族に。残念なことにタローは虹の橋を渡ったので、現在は11匹の柴犬と暮らしています。タローは永遠に、柴ファミリーの一員です」

ーー写真を見ると、11匹と大所帯ですがとてものびのび暮らしているように見えます。

「楽しく賑やかな柴ファミリーにしたいという思いがありました。ハナコをはじめ、女の子たちは避妊手術をしたので、柴ファミリーがこれ以上、増えることはありません。ですが、これからも柴ファミリーで楽しく賑やかな日々を送れたらと思っています」

ーー柴犬11匹全員と目が合う写真が「柴天国だ」と話題になっていました。これはどのような状況で撮影したものなのでしょうか？

「この写真は、毎朝恒例の『ワンワン会議』に、柴ファミリーが集まったところです。おやつタイムということもあり、みんながカメラ目線になりました。全員が揃ったうえに、みんながカメラ目線で撮影できることは、めずらしいので奇跡の1枚といえるかもしれません」

ーー1匹だけ石の上にいる犬にも「猛者だｗ」と注目が集まっていました。たくさんの反響が届いたかと思いますが、いかがですか？

「石の上に乗っているのは、マイペースな次女のあんこです。みなさんが、よく観察していただいることに、驚きと同時に嬉しさを感じています。また、賑やかな柴ファミリーをみて『柴天国』といってもらえるのは、とてもありがたいです。柴ファミリーが『元気と癒しをお届けできれば』と思い、投稿しています」

ーー実際、12匹柴犬がいる生活はどのようなものですか？

「たいへんな部分は、たとえ親兄弟でも相性があり、ときにはワンプロ（ワンワンプロレス）がエスカレートする場合があることです。飼い主である私たちが、しっかりすることで早めの仲裁を心がけています。

　群れのバランスをとるために、ご飯やおやつをあげるときは、必ず1番最初に群れのボスであるジローちゃんからあげます。そのあとは、年功序列であげています」

ーー楽しいこと、癒されること、大変なこと、さまざまなことが起きると思います。

「楽しさは、人数のぶんだけ、個性があることです。『気が強い子』『おとなしい子』『人見知りな子』『優しい子』『食いしん坊な子』『好奇心旺盛な子』…『十二犬十二色』だと感じます。

　兄弟で、良いこともイタズラも真似することで学習しています。たとえば、末っ子は、長男の『お手』と『おすわり』を見て学習していました。イタズラも真似ています。庭で細い木の根っこの先端を掘り返しておもちゃにするのがブームになっていて、そのおかげで我が家の庭は、モグラがいるかのように穴だらけです（笑）。毎日ドタバタしてたいへんな面もありますが、その分、たくさん癒しを感じています」

ーー飼い主さんが思う柴犬の魅力はどのようなところにあると思いますか？

「柴犬のいちばんの魅力は、やはり飼い主に一途で健気なところです。そして頑固なのは、いいかえれば『自分を持っている』ということだと思います。

　柴犬は『ウルフライク』という狼に近い遺伝子を持っているらしく、そのせいか群れを形成しやすいのかもしれません。柴ファミリーが群れになり団結しながら、個性を発揮しているところを見られるのは、とても楽しいです。また、柴犬は日本犬のため、日本人に近い存在だとも感じます。それが、柴犬の親しみやすさに繋がっているのかなと思います」