
左Pita(ピタ)/右Eddy(エディ)(C)2023 SANRIO CO.,LTD. 著作(株)サンリオ
開教授がアドバイザーを務めた『Sanrio English Master』は、0〜8歳から始められるの幼児向け英語教材であり、「英語を学ぶ」だけでなく「英語で学ぶ」をコンセプトにしているという。開教授が指摘しているように、他人と積極的にコミュニケーションする力や、個性の発露、子どもの自己肯定感を育むなど、知育の側面も盛り込む。
これを開発したサンリオといえば、ハローキティをはじめとするキャラクターでおなじみだが、ここでは本教材のために開発されたオリジナルキャラクター・BUDDYEDDY(バディエディ) が採用されている。一見、広く愛されているハローキティやシナモロールのようなキャラクターをメインに据えたほうが良さそうに見えるが、オリジナルキャラクターを起用するには理由があるそうだ。
「子どもがどんなものに興味を示し、目で追うか。オリジナルキャラクターであるBUDDYEDDY のデザインには、私の研究室で得られた知見を取り入れてもらいました。学びでも遊びでも保護者の好みを押し付けるのではなく、子ども自身が好きになれないと継続には結びつきません」
教材の中には映像もあるが、ただ音声付きの動画を見せれば子どもが英語を理解するようになるのかといえば、そんなことはないという。前述のとおり、知育との組み合わせが大事なのはもちろん、もう一つポイントがある。それが“リップシンク”だ。
「口の動きと声が連動するリップシンクは、言語の認識と習得に非常に重要です。世にキャラクターを使った英語教材はたくさんありますが、リップシンクがちゃんとできていないものがほとんど。サンリオ教材の中には英語をしゃべるぬいぐるみもあるのですが、それもちゃんとリップシンクさせています。これらはオリジナルキャラクターだから成せたワザで、ここはサンリオさん、頑張ってくれたなと思いましたね(笑)」