【不倫漫画】父の不倫に気付いた高3の娘、思春期に受け入れる葛藤「心が壊れてしまうような痛み」 20代になって感じる両親への想い

　高校3年生の受験まっただ中な時期に、自身が通う塾講師と父親が不倫していることに気づいたサクラさん。パワハラ気質な父親の顔色をうかがう日々だったが、不倫を知ってから嫌悪感も抱くようになり、両親に離婚を望んだという。「将来、自分が温かい家庭を築けるのか不安にもなった」と語るサクラさんは、20歳を超えた今、当時の心境をどう受け止めていたのか。話を聞いた。

「大学受験を控えた私。父と母の関係にはある問題があって…」
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――大学受験を控えた高校3年生のとき、通っていた塾の講師と父親の不倫に気づいたそうですね。このエピソードをInstagramで投稿した理由は？

サクラさん父の不倫をきっかけに、インスタで不倫系の漫画を読み始めました。不倫された妻や、夫目線のお話が多かったのですが、子どもにも大きな影響を与えることを知ってほしくて、投稿しました。

――そのエピソードは、漫画サイト「リアコミ」で『パパの不倫、気付いてないとでも思ってる？』で連載中です。元々父親との仲は良好というわけではなかったようですが、不倫を知ったときの心境を教えてください。

サクラさん親の性欲を感じて、率直に気持ち悪く感じました。初めて性行為について知って、親が同じ行為をして自分が産まれたことを知った時の倍以上、複雑な気持ちでした。もちろん、夫婦間の性行為があることは大多数だと今では理解していますが、それでも思春期の私には受け入れ難いことでした。やっと受け入れたころ、父が他の女性と性行為をしていたことを知って、嫌悪感しかありませんでした。

――不倫相手は塾講師。授業では「ひいき」されていたと…。

サクラさん全く嬉しいと感じなかったことは覚えています。とくに優秀ではなかったのに、わざと生徒の前で持ち上げられて褒められていると、他の同級生から「なんであの子が…？」という視線を感じて、いたたまれなくなりました。

――父親の不倫に気づき、サクラさんは「（親子）3人でいる意味がない」と、両親の離婚を望みます。「ひとり親」になることに抵抗はなかったのですか？

サクラさんもともと父親はあまり子育てに参加していなかったので、それほど抵抗はありませんでした。私は母が大好きだったので、父親がいなくなることや経済的な不安よりも、母が幸せになるなら…という想いの方が強かった気がします。

――父親の不倫に気づいた時、あまりに耐えられなくて、母親に打ち明けるかどうか葛藤します。つらい心境も、漫画に描かれていました。

サクラさん母が父の不倫を知っていたか分からなかったので、このことを伝えて母を傷付けてしまわないか、不安でなかなか言えませんでした。だけど同じ家で生活している以上、どうしても父の顔を見てしまいます。それでどんどんつらくなってきて、最終的に打ち明けました。結局、母は父の不倫に気づいていたんですけどね…。意外でしたし、私のために我慢していたことを知って、感謝と申し訳なさでいっぱいになりました。

――母親は、父親の不倫に気づいても「子どものために」などと我慢することがあります。子どもの立場では、どう感じますか。

サクラさん私の母も同じことを言いました。だけど、夫婦仲があまりよくない家庭で育ったため、正直それを聞いた時は「私のためだったら早く離婚してよ…！」という気持ちになりました。ただ、大人になった今では、私がお金のことを気にせず自由に進路を選べるよう、母なりの最大の愛情だったんだと理解しています。

――親の不倫に悩む同じ境遇の子どもたちに向けて、どんな言葉をかけますか。

サクラさん純粋に信じていた親の汚い一面を見て、がっかりすることと思います。ましてや、小さい頃や思春期の多感な時期に知ると、心が壊れてしまうような痛みを伴います。私は、将来自分が温かい家庭を築けるのか、不安にもなりました。ただ、今となってはこの経験をしたからこそ、「将来は両親が仲よく、温かい家庭を築こう」と反面教師にできています。どんな経験も自分の身になると思って、日々を過ごしています。

――サクラさんが考える「理想の家族」とは、どんな関係でしょうか。

サクラさん貧富の差はあれど、幸せな家庭を見ていると、両親がお互い愛し合って、尊敬し合っていることが大切だと思います。子どもにとって、最初に出会う人間の見本は親ですからね。両親仲がよく、子ども自身が「愛されている」と感じられる家族が、一番の理想です。

「大学受験を控えた私。父と母の関係にはある問題があって…」
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