【歯科医監修】ホワイトニング、クリニックorセルフどっちを選ぶ？ 価格や持続期間は

　歯の色は口元の印象を大きく左右するもの。ふと鏡を見た際に自分の歯肉の黒ずみや歯にシミが気になってしまった、なんてことはないだろうか。ホワイトニングに興味はあるけれど、クリニックに行く時間が…と思っている人もいるのでは。自宅で行なうセルフホワイトニングと、クリニックで行うオフィスホワイトニングの違いとは？　歯科医師監修のセルフホワイトニングにおすすめのアイテムなどを紹介。

　クリニックで行なうホワイトニングのことを「オフィスホワイトニング」と言います。具体的には、「歯科医院で受けるホワイトニングのことで、高濃度の過酸化水素によって、歯に付着した色素を分解して白くします。即効性はありますが、効果の持続期間が短いので定期的な施術をおすすめします」と話すのは、クレモト歯科なんば診療所の呉本勝隆医師。

【ホワイトニングトゥースペースト】
歯磨き粉の中にホワイトニング効果のある成分が含まれている。日常的に使用することで、歯の色を明るく保つことができ、歯磨きの際の美容効果にも期待。

　ほかにも、ホワイトニングストリップやホワイトニングペンなどの方法もあるが、呉本医師は「やはり歯科医師として、患者様に対してより良い、最大限のパフォーマンスを発揮するためにおすすめしたいのは歯科医師・歯科衛生士の指導のもと実施するオフィスホワイトニングです」と話す。

　専用のジェルとライトを使って、歯に付着した汚れを分解するタイプ。サロンや歯科医院で行うホワイトニングと同じ原理で、本格的な効果が期待できる。ただし、ジェルには過酸化水素などの強力な成分が含まれている場合があるため、敏感な歯や歯肉には刺激が強すぎることも。歯科医師に相談してから始めるのがベター。

　LEDタイプのセルフホワイトニングをするときは、以下の点に注意を。
・歯科医師に相談してから始める
・歯磨き後に行なう
・ジェルを均一に塗る
・ライトを正しく当てる
・指定された時間や頻度を守る

　歯科での相場がホワイトニング1回につき1〜7万円程度。市販のLEDホワイトニングは3000〜8000円程度で購入できる。※クリニックにより異なる

　セルフホワイトニングは、歯の表面についた汚れを落とすため、歯を本来の色に戻す効果がある。ホワイトニング効果の持続期間は、目安として3ヵ月〜1年程度。また、着色に対するホワイトニング歯磨剤の効果を調べた臨床試験では、12週間で効果があったと報告されている。

　日常的に使用することが大切なホワイトニング。高価なセルフホワイトニング用品を1回使用するよりも、長期的に使用できる価格帯のものを継続して使う方が効果が出やすい。商品を選ぶときはコストパフォーマンスの高いものを選ぶことも考えて。