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便秘解消に?「とうもろこし茶」、”ひげ”から煮出す方法も 選び方や淹れ方のポイントを解説

2023-08-17 eltha

とうもろこしのひげ

とうもろこしのひげ

 ほのかな甘みと香ばしい味わいが特徴で、日本では美容やダイエットを支える飲み物として注目されている「コーン茶」。ノンカフェインなので、小さなお子さんから年配の方まで安心して飲めるお茶です。実際に飲んでみると、ペットボトル飲料、ティーバック、粒を煮出すものなど様々なタイプが。どう選べばいいのか、淹れ方のポイントは? 健康美容サロンエステティシャンの白崎順子さんに話を聞きました。

コーン茶とは?

 コーン茶とは、トウモロコシの実やひげを乾燥させて焙煎したものを煮出して作るお茶です。トウモロコシ本来の甘みや香りを楽しむことができます。また、カフェインが含まれていないので、妊娠中や授乳中、子どもや高齢者でも安心して飲むことができます。

 コーン茶は韓国では古くから親しまれているお茶ですが、日本では近年注目されるように。肌や血管を若々しく保つビタミンEや血圧を下げるカリウムやナトリウム、肌の保湿に必要なリノール酸などが豊富に含まれています。これらの成分は、美容効果だけでなく生活習慣病の予防にも役立ちます。

コーン茶の注目成分

 コーン茶に含まれる成分の中でも特に注目されているものを紹介します。

・ビタミンE
ビタミンEは脂溶性ビタミンで、強力な抗酸化作用を持ちます。活性酸素を減らして細胞を守ってくれるため、肌のシワやシミを防ぐ美肌効果やアンチエイジング効果が期待できます。また、ビタミンEは血液循環を改善する効果もあります。循環が良くなると肌に栄養や酸素が届きやすくなり、良い影響を与えてくれます。

・カリウム
カリウムは余分な水分や塩分を尿として排出する利尿作用があります。塩分を体外に排出するはたらきもあるため、塩分の摂り過ぎによるむくみの対策にも役立ちます。体内に溜まった老廃物を排出し、むくみを改善させ、スッキリした体型を作る手助けをしてくれます。

・ナトリウム
ナトリウムは水溶性ミネラルで、血液の量や血圧を調節する効果があります。ナトリウムが不足すると、低血圧やめまい、倦怠感などの症状が起こります。摂りすぎると高血圧や動脈硬化などの原因にもなりえますが、コーン茶に含まれるナトリウムは食塩よりも少なく、カリウムとのバランスが良いため、適度な摂取が可能です。

・リノール酸
リノール酸は不飽和脂肪酸で、体内で合成できない必須脂肪酸。肌の保湿に重要な成分であるセラミドの構成要素です。リノール酸はセラミドの生成を促進し、肌の乾燥を防ぐ効果が期待できます。また、リノール酸にはメラニン色素の生成を抑える効果も。紫外線によって増えるとシミやそばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑えて肌を美白する効果が期待できます。

どんなタイプがある?

 一番手軽にとれるのは、「ペットボトルタイプ」。持ち運びに便利で、外出先で購入することもできます。お湯を注ぐだけで手軽に作れるのは、「ティーバックタイプ」。簡単にできますが、種類によっては「薄味」なものもあるようです。本格的なコーン茶を楽しめる「粒タイプ」のお茶も。焙煎されたコーンをやかんなどで煮だして作ります。

 「ペットボトルタイプの場合、コーン茶の味や苦みが苦手な人、初めて飲む人にむけて人工甘味料などで飲みやすくアレンジしてあるもの。香料、添加物が含まれるものもあります。素材本来の甘みを味わいたい方、カラダに気を使っている方は原材料表示を確認して人工甘味料や添加物が含まれていないものをセレクトするのがおススメです。

 健康維持が目的で飲みたい方は、食物繊維が豊富に含まれるひげを使用したコーン茶がおススメです。ティーバックタイプでは気軽にマグカップにお湯を注いで数分待つだけの少量タイプ(4〜5g程度)と作り置きに便利な大容量タイプがありますので、コスパや手間を考え継続しやすいものをライフスタイルに合わせて選ぶことも大切ですね。さらにこだわりたい方は無添加・無着色・無香料のものや、無漂泊のティーバックを使用と表記があるものを選ぶのが安心です。家族みんなで飲む用や自分の好みの濃さを作りたい人は粒タイプをやかんで沸かすのも良いですね」(白崎順子さん)

自分でも作れる「コーン茶」の淹れ方

 コーン茶は、トウモロコシの実やひげを使って作ることもできます。普段捨ててしまいがちですが、とうもろこしのひげは“漢方薬”として使われるほど健康効果に優れています。

「とうもろこしのひげは漢方では南蛮毛(なんばんげ)や玉米鬚(ぎょくべいじゅ)と呼ばれ、主に『水滞』(すいたい)と言って体に不要な水分をため込みやすい体質の改善に使われます。症状としてはむくみ、カラダの重だるさ、めまい、下痢、腹部の膨満感、消化不良、おりものが多い、梅雨時や雨の日に体調を崩しやすいなどになります。とうもろこしのひげには水を巡らせる効果やバツグンの利尿効果がありますのでそれらの不調の改善に効果的な食材と言えるでしょう」

「トウモロコシのひげ茶」レシピ
(1)トウモロコシのひげは、新鮮なものを選びます。色が黄色くてしっかりしているものが良いです 。
(2)トウモロコシのひげを水洗いして汚れや虫を取り除きます。根元や茶色くなった部分は切り落とします。
(3)トウモロコシのひげを乾燥させます。日陰で風通しの良い場所に広げて干すか、オーブンで低温で乾燥させると良いです 。乾燥することで保存性が高まります。
(4)乾燥したトウモロコシのひげは、水に入れて煮出します。水は1リットルに対してトウモロコシのひげは10グラム程度が目安です 。沸騰したら弱火にして10分程度煮ます。
(5)煮出したコーン茶は、好みでレモンやハーブなどで風味を加えても良いです。冷やしても温かくしても美味しく飲めます。

 コーン茶にはビタミンEやカリウム、ナトリウム、リノール酸などが含まれ、肌の老化や乾燥を防ぎ、美白効果やダイエット効果も期待できます。トウモロコシの実やひげを使って自分で作ることができます。甘くて香ばしいコーン茶を飲んで、美容と健康をサポートしましょう。
白崎順子

監修者 白崎順子

健康美容サロン プロビアンコ代表 エステスクールBeautyprogress理事
不調に悩む女性のための健康美容エステティシャン。「美は健康から」をテーマに1万人以上の施術実績。自身の病気をきっかけに東洋医学の陰陽五行メソッドを美容に取り入れ心身ともに健康で美しい女性を増やすオリジナルメニューを考案。メソッドを広げるべく全国のセラピストに向けた陰陽五行講座の理事も務めます。著書に『カリスマエステティシャンが教える優しい臓活ケア』(セルバ出版)

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