髪のパサつきや広がりの悩み…トリートメントを塗ることよりも大切な”シャンプー前後のヘアケア”
2023-08-20 eltha
なぜ頭皮が臭くなるのか?
(1)ダメージ:カラーやパーマなどの施術やドライヤーなどの熱によって、髪の表面にあるキューティクルが剥がれたり傷んだりします。すると、髪同士の摩擦が強くなって絡まったり広がったりします。
(2)乾燥:髪はキューティクルに守られた空洞状になっていますが、乾燥で髪の水分が不足した状態になると、周りの湿気や汗を吸い込んで膨張したりパサついたりします。
(3)加齢:年齢とともに髪の内部を満たすタンパク質のバランスが崩れることで、髪が乾燥しやすくなります。また、ホルモンバランスの変化によっても髪質が変わることがあります。
トリートメントよりも重要、なぜシャンプーでのケアを大事にするべき?
「シャンプーにも種類があり、髪のダメージが気になる方は、ケラチンやコラーゲンなどのタンパク質成分が入ったシャンプーがオススメです。うねりや広がりが気になる方はアミノ酸が配合されてるシャンプーが相性がいいと思います。頭皮のベタつきや油分が気になる方は、泡状で出てくる炭酸シャンプーがオススメです。週に1、2回泡パックしてあげるといいです」
“2度洗い”はケースバイケース、シャンプー時の正しいケア
「ただし、頭皮がベタつく方や、毛量が多い方、髪が長い方でなかなかシャンプーが泡立たない方は、2度洗いしてもいいと思います。もし2度洗いする場合は、1度目はシャンプー(ミント系がオススメ)で軽く泡立てる程度で流して、2度目のシャンプーでは髪質や髪の状態にあったシャンプーを泡立てて、頭皮をメインに指の腹が当たるようしっかりと洗ってあげるのがいいと思います」
(1)予洗い:シャワーで髪全体を濡らし、指の腹を頭皮にあてて、揉み洗いします。この時、お湯の温度は38度前後にしてください。この工程をしっかり行うことで、シャンプーの量も必要最低限で済みます。シャンプーの泡立ちも全然違ってきます。
(2)1回目のシャンプー:適量のシャンプーを手のひらで泡立ててから、髪につけます。軽く泡立てる程度で流します。
(3)軽くすすぐ:シャワーでシャンプーの泡を流します。この時、髪全体をすすぐ必要はありません。
(4)2回目のシャンプー:再び適量のシャンプーを手のひらで泡立ててから、今度は頭皮・髪全体に行き渡るようにします。頭皮に指の腹を当てて、しっかりと洗います。
(5)しっかりすすぐ:シャワーでシャンプーの泡を完全に流します。この時、お湯の温度は低めにしてください。低温のお湯はキューティクルを閉じて髪にツヤやコシを与えます。すすぎが不十分で、シャンプーやトリートメントが頭皮に残ってしまうと頭皮の汚れや匂いの原因に、かゆみやフケなどの原因にもなってしまいます。シャンプー、トリートメントもぬめりがなくなるまでしっかりと流してあげた方がいいです。
「2度洗いが原因で皮脂が取れすぎることはないと思いますが、シャンプーの成分で高級アルコール系、石油系の界面活性剤が使用されているシャンプーですと、洗浄力が強いので皮脂を取りすぎることがあるります。アミノ酸系の界面活性剤が入ってる洗浄力が優しいシャンプーだとあまり皮脂を取りすぎないのでいいと思います」
大事なのはシャンプー1度or2度という回数の正解を知ることではなく、前後の予洗いやすすぎをしっかり行うこと。トリートメントを完全に流すのを不安視する人もいると思いますが「トリートメントに関しては、しっかりと時間を置いてあげることができれば、髪の内部がしっかり補修されていきます」と崎下さん。
「すすぎが原因でトリートメント成分が流れすぎることはないと思います。それでも、髪のパサつきや手触りが気になるようでしたら、アウトバスタイプのトリートメントやヘアオイルなどで油分で補修してあげましょう」
監修者 崎下章
美容師歴22年。都内数店舗を経て、フリーランスで活動してます。抜け感のあるスタイル、女性らしさを感じる品のあるスタイルが得意です。Instagram:akira_skst