前髪似合わないと感じる人もチャレンジしてみては?「シースルーバング」
ヘアスタイルの印象を変えたいとき、「前髪を作るかどうか」は大人女性の悩みどころです。前髪を重めに作ると「若作り」と見られたり、センター分けにしていると分け目やトップ部分の毛量の薄さが気になります。前髪を作りたいけど、子どもっぽくなるのも嫌という時、AFLOAT Leino代表・トップスタイリストの田邊可奈さんは、「今のトレンドでもある”韓国風前髪”がマッチする」と言います。いま流行っている、韓国ヘアのトレンドについて話を聞きました。
「前髪を薄めに作るだけでトレンド感が出る」
韓国風前髪は、サイドバング(前髪とサイドの髪との間のつながり)が長めにとられていて、前髪から顔周りの髪が流れるようにつながっているのが特徴的です。代表的なのは「シースルーバング」と「センター分け」。
シースルーバング
【シースルーバング】
おでこが薄っすら見えるようカットされた前髪。前髪を作るというと”パッツン”のイメージがありますが、シースルーバングは毛量が抑えられた前髪なので、前髪が似合わないと感じてきた人でも似合わせることができます。幼くなりすぎず、やわらかい印象や元気な印象に見せられます。
センター or サイド分け
【センター or サイド分け】
根元からふわっと立ち上がるようセットされた前髪。目や眉毛をきれいに見せられます。顔周りの毛もゆるやかにカーブしていて、エラや頬骨など気になるフェイスラインをカバーできます。マジックカーラーひとつで作ることができます。
「大人女性の場合は、前髪ありのスタイルに抵抗があるという方もいるかもしれませんが、そんな方にこそ”韓国風前髪”をおすすめしています。よくお客様からある相談として『若作りをしていると見られたくない』『おかっぱになりたくない』という声があります。そんな方も、前髪を薄めに作るだけでトレンド感が出ます」(田邊さん/以下同)
「ストレート前髪」もトレンドに、ストレートヘアのクールな雰囲気を追求
ストレート前髪
「前髪ありがいいという方は、どうしても厚めに作りがち」と田邊さん。「韓国風前髪は、それを少し薄めに。その代わりサイドを重ために作ります。顔まわりにレイヤーを入れて毛流れを作ってあげることで、ボリュームが出て丸みのあるシルエットに。貧相に見えないですし、ちゃんと髪型にも気を使っている印象を持たせることができます。一回トライしてみると印象が変わるようで、もっとサイドにボリュームを出したいという声も聞かれます」。
最近は「シースルーバング」と「センター or サイド分け」に加え「ストレート前髪」も流行っていると言います。「黒髪のストレートヘアが韓国で流行っていて、日本にもその波が来ています。前髪もストレートにするので、クールでかっこいい印象に。日本で黒髪ストレートというと何もしていない印象をもたれがちですが、韓国ではツヤ感にこだわったり、顔周りに合わせたレイヤーを作ったり、ストレートで作れる雰囲気や清潔感をとことんを追求しています」。
おでこを短縮、韓国式「産毛パーマ」はコテでも再現できる
韓国式パーマ。コテで巻いたようなカールがパーマによって作られる
ストレートや巻き髪を日によって楽しむのが日本では主流ですが、韓国ではデジタルパーマでカールを作るのが一般的。デジタルパーマが主流の背景を田邊さんは「韓国では、美容室で髪型を完成させる方が多いから」と話します。
「もともと自宅で髪を巻くことを韓国の方はあまりしない。ヘアスタイルは美容室で完成させるので、自宅では髪を乾かして終わりにして、前髪だけカーラーで巻くようなかたちです。一時は巻いたほうがかわいいと言われていましたが、今の韓国パーマはコテで巻いたときと同じような仕上がりを作ることができます」
日本でも2年ほど前に流行った韓国式パーマで「チャンモリパーマ(産毛パーマ)」というものがあります。”チャンモリ”とは韓国語で”産毛・おくれ毛”の意味。生え際の産毛にパーマをかけることによっておでこの幅を狭く見せることができ、シェーディング効果で小顔に見せることができるテクニックです。
チャンモリパーマをかけている最中
チャンモリパーマ後
「産毛がない人は、生え際の毛をカットして人工的な産毛を作ります。おでこの幅を短縮できる画期的なパーマで、日本の美容室でも多く取り入れられています。ただ髪型を保つため、定期的にパーマをかけなければならず、頻繁に美容室に通わなければなりません。細いコテで産毛を伸ばし、クリアマスカラでスタイリングをすることで同様のスタイルが作れるので、まずは細いコテで毛流れを作ってみることがおすすめです。セルフカットで産毛を作ろうとすると悲惨なことになるので、カットは美容院でしたほうが良いです。担当の美容師さんに相談をしてみてくださいね」
”きれい”と”色っぽさ”を両立し、髪悩み解決にもつながる「韓国風前髪」。セットするときも、自分で扱いやすいのがポイントです。髪悩みを相談し、印象を変える一歩を踏み出してみましょう。