レジ係が遭遇した“万引き”その人物と手口にSNS絶句　同業者からは「ウチにも来ます…」「やるせない」の声

昔も今も万引き被害に悩むスーパーは少なくない。近年はエコバッグやセルフレジの普及で、その手口はますます巧妙化しているとも言われている。そんな中、長年レジ係として働く女性がかつて遭遇した“最悪”な「万引き事件」をSNSで告白し「信じられない…」「つらい」などのコメントが寄せられている。ネット民が絶句した万引き客の正体とその手口について、投稿者のあとみさん(@yumekomanga）に話を聞いた。

　ある日、若い女性客から声を掛けられたあとみさん。追加で購入したい商品があるので、その１点だけ清算してほしい、という。女性のカートには大量の商品の上にレジ袋が置いてあり、一度、会計処理しているようだった。

　あとみさんが追加購入分をレジに通そうとしたところ、レジの操作ミスによるアクシデントが発生してしまう。なんとか会計を終え、その後、事務所内の防犯ビデオを振り返り、ミスの原因を確認している時だった。「この人…！」ビデオを目にした社員から、衝撃の事実を知らされた。

――ひょんな事から発覚した万引きですが、まずは女性客が“子連れママ”だったことに驚きました。

【あとみさん】　今からおよそ10年前の出来事ですが、それまで何度かやられていたらしく、社員の間では知られていたようです。

――常習犯だったんですね…。今回の投稿には同業者の方から「ウチにも来ます。どんな事情なのか…」「あるあるです。やるせない」と言った声が多数寄せられ、“子連れ万引き”が珍しくないという悲しい現実が浮き彫りになりました。

【あとみさん】　私も当時知った時にはなんだか切なかったです。彼女のお子さんはその盗んだ物を食べて成長していくのかと…。同僚ともそんな話をしたのを覚えています。

――この後はどうなったんでしょうか？

【あとみさん】　バックヤードに顔写真を張り出し、社員もパートのレジ係もみんなで注意していたんですが、逃げられること数回。そのうち、みんなが構えすぎていて何かを察してしまったのか、はたまたよそで捕まったのか分かりませんが、ぱったり来なくなりました。

――それにしても、安い物を1点だけ追加購入したのはなぜでしょうか。レジを通ることで未払い商品に気づかれるリスクも高いように思います。

【あとみさん】　本人は一点だけでも商品代金を支払う事で、万引き行為をうまくカモフラージュできていると思っているのかもしれません。実際、私もカートの商品の上にはレジ袋が乗せてあったのでまさか未払いだとは気づかず…。ですが、やはり、追加購入はお店のスタッフの印象にも残りやすいので、考えが浅い人なのかなとも思いますね。

――ちなみに、この子連れママはどのようなものを盗んでいたのでしょうか？

【あとみさん】　詳しい内容はよくわかりません。でもカゴいっぱいだったので、あらゆる生活用品等を詰めていたのだと思います…。

――同業読者の方から「マイバックになってから万引きが増えた」「セルフレジになってから（無申告の万引きが）増えた」といった声も寄せられていました。あとみさんの勤務するスーパーでは、万引き防止にどのような対策をされていますか？

【あとみさん】　セルフレジで支払いを誤魔化している人を本当によく見かけます！　そうならないように、お店では「いらっしゃいませ！」とお声を掛けて、お客様の後ろ側あたりに立つようにして、「ここに従業員がおりますよー」と、さり気なくアピールしています（笑）。明らかに盗られたと確信できた時は防犯ビデオで犯行の様子を確認もして、社員さんに捕まえてもらった事もあります。

▼あとみさんInstagram
@yumekomanga