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【医師に聞く】「女性AGA」の悩み深く…高齢出産や更年期はとくに注意 認知度の低さで治療よりウィッグ選ぶ人も

2024-04-19 eltha

女性AGAの認知度低く…ハードル高い受診よりウィッグ選ぶ人も

治療前

治療前

治療後

治療後

30代 女性
治療内容 スピロノラクトン内服、ミノキシジル内服
服用期間 2ヶ月
治療料金 税込11,220円〜
副作用
スピロノラクトン:頻尿、口渇、低血圧、生理不順、乳房痛
ミノキシジル:血圧低下や心拍数の増加、頭痛やめまい、手足のむくみ、初期脱毛

 医療機関での治療では、主に「スピロノラクトン」と「ミノキシジル」という2種類の薬が使われるとのこと。

 「スピロノラクトンは男性ホルモンを抑えることで、抜け毛を予防するお薬です。そのうえで、休止期状態にある毛母細胞の活動を活性化させる効果のあるミノキシジルで発毛を促します。早い人で3〜4ヵ月くらいで生えてきたり、髪にコシが出るなどの効果が期待できます」

 薬と聞くと副作用も気になってきますが、心配はないのでしょうか。

 「生理不順や乳房痛が表れる場合がありますが、稀です。量の調整などで副作用を抑えることもできますので、症状が出たときは医師に相談してください」

とはいえ、まず医療機関を受診したり、医師に相談したりすることすら、女性にとってはハードルが高いもの。実際、テレビなどではウィッグのCMが盛んに流れているように、治療よりもウィッグで解決することを選ぶ人は多いようです。それだけ、女性AGAの認知度が低く、治療できることを知らない人、ためらう人が多いということでしょう。

 「夫のAGA治療に同行した際に、女性でも治療ができると知って、奥様ご自身が受診するようになることもあります。それだけ、女性AGAについて知られておらず、治療できることも世に浸透していないと実感しています。同時に、男性に比べて女性のほうがより深刻に悩まれている方が多く、受診へのハードルを上げている気もします。誰しも加齢とともに毛髪が細くなったり、抜け毛が増えるという症状は出ます。程度には個人差がありますが、早めの対策で治療効果は上がります。オンラインでの診療もあるので、髪のトラブルを感じたら早めに相談することをお薦めします」

 「髪は女の命」といわれてきましたが、その髪も加齢や生活習慣によってダメージを受けることは避けられません。カラーやスタイルにこだわるだけでなく、薄毛・抜け毛へのケアも心がけ、必要があれば治療に踏み出すことも考えてみましょう。
宋 有奈(そんゆな)

監修者 宋 有奈(そんゆな)

獨協医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学附属病院に勤務し、形成外科・レーザーを中心とした診療を行う。現在はクリニックフォアで皮膚科、形成外科の質の高いプライマリーケアの実践を行っている。

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