【インバウンド】「日本に帰りたい…」コロンビア人の父が初来日で母国帰国後の本音に150万再生
2024-07-03 eltha
コロンビアにはダイソー・無印良品・ユニクロをあわせたようなお店も…日本のつけ麺スープと近い味の食もある
カイトさん パスタやラーメンを食べたりとかそういうのはもちろんあります。家庭でもコロンビア料理の日があれば、ピザであったり、それは日本とあまり変わりません。日本食はほぼないのですが、オリの家族はラーメンと寿司が好きなので、コロンビアでも売っている日清のカップヌードルをよく食べています。
――コロンビア料理と似ている日本食はありますか?
カイトさん 魚料理の多い地域だと、魚の出汁からとったスープがあって、それがつけ麺のスープと近い味ですごくおいしいです。海や川がない地域だと基本的にチキンのブイヨンになるので、味は日本食とは少し違いますね。
――日本食とコロンビア料理の違いはどんなところでしょうか?
カイトさん コロンビア料理は、揚げ物が多いです。例えば、バナナと同じような形のプラタノという果物は潰して揚げます。魚もまるまる揚げたり、ジャガイモは揚げたハッシュポテトが一般的。あとコーンスターチなど、とうもろこし生地の料理が多いですね。
――お父様は100円ショップにも感動して、「100円とは思えない。こんなにたくさんの種類の商品があって、クオリティが高い」と入店から3時間じっくり買物をされていました。コロンビアには似たようなお店はないのでしょうか?
カイトさん 均一価格ではありませんが、ダイソーと無印良品、ユニクロをあわせたようなイメージのショップはあります。ただ、100円で買えるものはない。だいたい300〜500円くらいです。お父さんは、「日本の100円ショップのクオリティとアイデアがすごい」と感激していました。
――コロンビア料理には欠かせない「とうもろこし剥き機」もそうですが、どのような商品に感動していたのでしょうか。
カイトさん 爪切りと弁当箱がお気に入りだったみたいです。コロンビアにも弁当箱はありますが、日本のものは圧倒的にデザインが良くて可愛い。あと、洗い物をする時の手袋ハンガーのような商品に感動して、いまでもコロンビアで愛用しています。
メディアの情報は30年前と変わらないが実情は違う…コロンビアは優しさに溢れている国
カイトさん もう本当に大変だったんです(笑)。動画ではかなりカットしたのですが、帰国してから鬱のような状態になってしまい、すごく暗い動画になってしまって…。「日本だって良いこところばかりではないよ。コロンビアにも良いところがたくさんあるよ」と伝えても、「そんなことはない。日本は良い国なんだ」と日本をあまりにも好きになり過ぎてしまったようです。
――カイトさんは日本人ですが、コロンビアと日本の違いをどのようなところに感じますか?
カイトさん それは常に感じていますが、例えば人と話す時ですかね。コロンビアでは誰とでも挨拶をしますし、人々がフレンドリーなイメージがあります。一方、仕事にはすごくルーズですね。時間を守らないし、頼んだことはできていないし、予約をしてもされていなかったり。すべてがシステマティックな日本とは対照的です。
――カイトさんがコロンビアを訪れて驚いたことは何ですか?
カイトさん バイクでコロンビア縦断の旅をしていて驚いたのは、日本のメディアで紹介されている情報と、現地で実際に見るものが違うということです。街中に麻薬が蔓延していて、夜8時以降に外出したら危ないという30年前のようなイメージが、いまだに日本にはありますが、いまは全く違います。
――どのようところで違うと感じたのでしょうか?
カイトさん コロンビアの田舎をバイクで走っていると、転倒したり、故障などハプニングがあるたびに、現地の人はお金も請求せずに助けてくれて、いろいろなことを教えてくれます。日本ではあまり人に干渉しませんが、暖かく話しかけてくれたり、優しさに溢れている国です。いまちょうどそれをYouTubeで観せているところです。
――危険な地域もありそうですが。
カイトさん ゲリラは存在していますし、危険な地域はあります。ただ、それは度合いは違っても、どこの国でもあるもので、危険が全くない国はありません。危険な地域にさえ行かなければ、人は優しくて食事はおいしい素敵な国です。僕は、お父さんが言うほど怖い国ではないと感じました(笑)。
日本人の誇るべきところは繊細さと真面目さ 訪日外国人旅行客も増え安全性には「気を緩めるのはよくない」
カイトさん 日本は道路舗装率が高く、国土面積に対しての道路の占有面積も大きいので、道路状況が圧倒的に良いんです。一方、コロンビアは大きい国道など幹線道路は舗装されていても、あちこちに穴が空いている状況。基本的に信号は無視しますし、運転も危ないです。
――日本食や100円ショップに至るまで、私たち日本人はそれが当たり前のように生活しています。当たり前だからこそ、有り難みを感じにくく、そこに対しての感情が希薄になっています。安全面や丁寧さ、清潔さ、マインド、インフラ、食など、日本人はどこに誇りを持つべきだと思いますか?
カイトさん 僕は日本人ですが、バイクで海外を旅する中、個人的に思うのは、繊細さと真面目さが誇るべきものだということ。例えば100円ショップの商品には、そのアイデアにすべて表れています。またバイクで言えば、アライのヘルメットは、安全を守り抜くために良いものを作り上げるという信念が強くあり、世界一の安全性を誇ります。そのほか洋服や食べ物にしても、その精神が作るものに反映されている。それが日本人が誇るべきところだと感じています。
カイトさん 私はやはり安全性ですね。日本をバイクで旅して感じたことですが、キャンプで道具を置きっぱなしにしても盗まれない、何かを落としても誰かが拾って届けてくれる。こんなに安全な国は他にないと思いました。一方、だからといって100%安全というわけではありません。外国人もどんどん増えて社会は変わっていくので、日本を訪れる外国人も日本人も気を緩めるのはよくないと思っています。
――コロンビアの次はどちらに向かうのですか?
カイトさん 昨年バイク旅を始めて日本とコロンビアを縦断し、これから7大陸すべてを制覇するのを目標にしています。ただ、バイクで世界一周するだけなら簡単なんです。僕らがやりたいのは、人との出会いや、あまり人がいかないところに行って誰も知らないことを知るということ。それを大切にしたいので、時間をかけながら1つひとつの国でアドベンチャーをしていく。10年くらいかかる旅になると思います。
(文/武井保之)