炭水化物や脂質と共に、三大栄養素のひとつとして知られるタンパク質は、人間の身体の大切な構成成分。また、肌や爪など、美容に関するパーツすべてがタンパク質に左右されているといっても過言ではありません。もちろん髪の毛も同じ。ダメージをケアするためにはタンパク質が欠かせないのです。そこで、タンパク質とダメージの関係と、今注目の“タンパク質ヘアケア”を紹介します。
タンパク質は20種類のアミノ酸が鎖状につながった高分子化合物で、内臓や筋肉などのほか、肌や爪などもタンパク質によって作られています。人間の身体は約70%が水分でできていますが、その次に多いのがタンパク質です。
髪の毛は中央部にある「メデュラ」、髪内部を構成する「コルテックス」を、もっとも外側にある「キューティクル」が保護していますが、(詳しくは「ダメージヘアの原因とオススメのヘアケア法」参照)この3層を構成するのもタンパク質。よく「髪の毛のためには海藻が良い」と言われますが、髪の毛のそのものを構築しているタンパク質はとっても重要なのです。
タンパク質は熱や圧力を加えたり、pHを操作することで、形状が変化しやすいもの。大豆を豆腐にしたり、ゼラチンを固めたりするのも、この変性を活用したものになります。ほとんどがタンパク質で構築されている髪の毛も同様。コテやドライヤーで熱を加えることでクセを伸ばしたりカールを作ったりできるのも、タンパク質の特性を生かしたものなのです。
その性質は逆に言うと、健康な髪の毛もちょっとした事で簡単に変化し、ダメージを負ってしまうということ。タンパク質を重視した美容法を提案しているタンパク質美容推進委員会も、「髪の場合はパーマやカラーリングによって、意図的にタンパク質を変性させることが傷みの原因になります。それだけではなく、毎日のブローの熱によってもタンパク質はゆがんでしまいます。ゆがんだタンパク質は髪から流出しやすくなり、スカスカになってしまった髪はさらに傷みが加速することになります」と警鐘を鳴らしています。
タンパク質が流出して髪の内部がスカスカになったり、ゆがみが生じた髪の毛は、健康な髪に比べて見た目も手触りも悪くなってしまいます。また、内部がスカスカになった髪は水分を吸収しやすいため、雨の日の湿気で膨張したり、妙なうねりを引き起こすことも…。
そのほか、髪自体がスカスカ&ギシギシの状態だと、美容院でヘアカラーやパーマの施術を断られることもあります。これは、髪の健康を考えてのアドバイスでもあるのですが、パーマやカラーリングは髪内部のタンパク質を薬剤でコントロールするため、強いダメージを負っている髪の毛は、パーマのかかりが悪かったり、カラーを入れてもすぐに抜けてしまう可能性があるからです。そうならないためにも、タンパク質のゆがみを防いで髪のダメージをおさえることが大切です。
美容師などの髪の専門家にとってダメージヘアにタンパク質の補給が大切であることは周知の事実。カラーリングやパーマの時に少しでも傷みが緩和されるよう、薬剤にタンパク質を混ぜたり、薬剤を塗布する前にタンパク質の一種であるケラチンを内部に浸透させるなどの対策をとっている美容院も多くあります。
さらに、タンパク質を髪内部に補充する「タンパク質トリートメント」をメニューに加えている美容院も多数。ボロボロになったコルテックスにタンパク質を浸透させ、表面もコーティングすることで、指通りのよいしなやかな髪にするほか、これ以上ダメージが進まないよう食い止めてくれるのです。
「一番重要なのは、毎日のシャンプーでもタンパク質(アミノ酸)をケアし、補っていくことです。アミノ酸系シャンプーの中でも、加水分解ケラチンや加水分解コラーゲンという成分が配合されているシャンプーは髪の毛を修復する効果が優れています」と語るのは、美容院・MINX原宿店代表・ディレクターの池戸裕二さん。
「さらに最近はダメージホール(キューティクルや髪の内側のタンパク質がダメージを受けてゆがみ、流出すること)にタンパク質を補うだけでなく、トレハロースを配合することでタンパク質に働きかけるシャンプーも開発されています。タンパク質の構造を安定し、髪を内側から健康な状態にしていくのです」。
Vol.1 ダメージヘアの原因とオススメのヘアケア法
枝毛や切れ毛、うねり、ぱさつき等のトラブルに悩まされて、指通りの悪さにため息をつき…。そんな毎日を過ごしている人は今すぐチェック! 髪が傷むNG習慣から、髪が生まれ変わったように元気になるダメージケアの方法をご紹介します!
Vol.2 あなたの髪は傷みやすい?
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Vol.3 紫外線とヘアダメージ
秋の訪れと共に髪がきしむようになった…という人はご用心。もしかしたら、夏の紫外線によるダメージかもしれません。肌が日焼けするように、髪も紫外線でダメージを受けるもの。美髪をキープするための紫外線予防と、ダメージケア法を伝授!
Vol.4 ダメージヘアを作る落とし穴
「洗髪は1日2回」「ドライヤーの熱は髪に悪いので自然乾燥」…。よかれと思って行っていることでも、髪にダメージを与えているかもしれません。髪に悪影響を及ぼす生活習慣や、間違ったヘアケア法を紹介します。
Vol.5 美髪作りにはタンパク質が重要
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Vol.6 静電気・乾燥から髪を守る
「静電気」や「乾燥」は冬のお悩みの代表格。空気が乾燥していると発生しやすくなりますが、乾燥そのものも髪のダメージを加速させてしまうのです。なぜ静電気で髪が傷むのか? そのメカニズムを解説するほか、対処法を伝授します。
Vol.7 ドライヤーの賢い使い方
髪を洗ったら必ずドライヤーで乾かしましょう。ただし、乾かし方にもコツがあり、使い方を間違えるとヘアダメージを加速させることに…。髪のダメージを最小限に抑える、賢いドライヤーの選び方・使い方を知りましょう。
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昨今は「アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)」や「ヘアオイル」が人気です。でも、適量がよくわからなかったり、使うタイミングがわからない…という人も多いのでは? 上手な使い方を知って、ダメージヘア脱却を目指して。
Vol.9 巻き髪の必須アイテム・コテを上手に使う
近年のトレンドスタイル・巻き髪。コテが必須アイテムになっている人も多いのでは? 高温で髪にクセをつける行為がヘアダメージを加速させるのは周知の事実。オシャレもしたいけれど髪の傷みは最小限にとどめたい。そんな女心を叶える方法はあるのでしょうか?
Vol.10 エイジングによるヘアダメージ
年齢を重ねると「若い頃の方が髪がキレイだった」と感じることがあるはず。肌同様“加齢による髪の変化”は確かにあります。また、「昔より傷むようになった」という人も…。大人女性の髪が傷みやすい理由や、美しい髪をキープするためのポイントを紹介します。
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Vol.13 ヘアケア商品意識調査 プレミアムヘアケアがトレンドに
女性にとって美しい髪は永遠の憧れ。ダメージをケアし、美しい髪を保つヘアケア商品にこだわりを持っている人も多いのでは? ヘアケアへの注目度が高まるにつれてさまざまな商品が登場していますが、みなさんはどんな基準で商品を選んでいるのでしょう。20〜40代の女性600人を対象に行った調査から、最近のトレンドを読み解きます。
Vol.14 美髪を作るトークレッスン
ファッション誌やテレビで輝きを放つ、美髪のロングヘア美女たち。それでも、彼女たちにも髪の悩みは多いとか…。多数の女性ファッション誌で活躍しているモデルの大釜ケリーさんと、表参道のヘアサロン・Avenz. foundationで活躍しているスタイリスト・佐藤亜衣さんに、リアルな髪のお悩みとお手軽ホームケア術を教えてもらいました。
Vol.15 美髪際立つ 最旬ロングヘアアレンジ術
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