これは私たち家族がスキーに夢中になるきっかけとなった話。
2022年冬、友人からスキーに行かないかと誘われました。私にとっては青天の霹靂。九州で生まれ、ウィンタースポーツにはまったく興味のない両親のもとすくすく育った私のスキー経験は中学時代の修学旅行で一度滑ったきり。
周りにスキーを嗜む人もいませんでしたし、できなくて困ったこともない。
そんな私がスキーに誘われるだと!?
運動神経だってお世辞にも良い方とは言えません、それが30代も後半になって、しかも
子連れでスキーなんて大丈夫なんだろうか。
迷惑をかけることは目に見えているため、正直なところほぼほぼ断ることになるだろうなと思いながら友人のプランを聞いたのですが……
数家族でバスを貸し切り、学校終わりの夕方から出発。
途中
下仁田で
すき焼きを楽しみつつその日はお宿でのんびりして、翌日は
高井富士スキー場でスキー三昧。
道具はすべて
現地でレンタル。技術に自信がなければプライベートレッスンを受けることもできる! 最終日は軽く滑ってのんびり帰りましょう…
…というなんとも魅力的なプラン。
夫に相談してみると
「こんなチャンスは滅多にないからプライベートレッスン込みで参加すべき」との力強い言葉が返ってきたため思い切って参加することになりました。
ちなみに夫は仕事のスケジュールが合わずに参加を断念。
まさかの雪山ワンオペです。
最初の目的地は今回のスキーツアーのもう一つの目玉、下仁田町にあるお宿
「常盤館」。
今回いただく
下仁田葱すき焼きは冬が旬の下仁田葱が主役(肉ではない!?)ということもあり、提供期間は
11月の解禁から3ヶ月弱と短く、そのレアなチャンスに巡り会えたことに期待も胃も高まります。
さらにこちらの「常盤館」さん、事前の予習で調べたところによると「こんにゃく料理」も美味しいらしい! 実を言うと少しだけこんにゃくが苦手な私ですが、その意識を克服できる一夜になるかもしれないと、密かに期待。
いやはや下仁田葱! 凄いです! 語彙も無くなるほどの感動。
そして本場の蒟蒻の底力ですよ。私は本物の美味しさを知らなかっただけだったのね……
あまりの美味しさで下仁田葱を食べすぎたせいか、私はその夜
おならが止まらなくて寝られなくなるというおまけがついてしまいましたが、それもまたよい思い出と言えるほどの素晴らしいお味でした。
ビジターでお食事だけ楽しむこともできるので、スキーの帰りに立ち寄りというのも良さそうですね。
(横峰沙弥香)