■これまでのあらすじ
ミルクを飲みたがらない娘のメメの発育に頭を悩ます母のまろは、歯に痛みを感じ歯医者へ。知覚過敏と診断されると痛みを放置してしまう。しかしメメが生後5ヶ月を迎える頃その痛みは激痛に変わり、まろは何もできなくなってしまう。駆け込んだ救急外来で検査をすると、「左顔面非定型歯痛」であると言われる。体に異常はないのに激痛を感じる疾患だった。医師は原因は不明だが、過去の患者データから育児のストレスが関係があるのではないかと、まろに話す。そのときはピンと来ないまろだったが、痛み止めを服用しながら生活していたある日、メメがベッドから落ちたことをキッカケにその原因が自分の心の持ち方にあるのではないかと思い…。医師にメメを産んでその命の重さに打ちのめされたこと、「この子の人生は自分にかかっている」と感じたことを話すのだった。
■自分がなんとかしなきゃ…
■責められることが怖かった
■必死すぎて限界だった…!
3ヶ月健診で「痩せすぎ」と言われたとき、まろは自分を責めていました。「私の母乳が出ないせい」「私が娘の痩せすぎに気づかなかったせい」だと…。
だから必死にミルクをあげようとしました。「このまま痩せ細って死んでしまったらどうしよう」と毎日怖い思いをしながら…。
しかし周りには「育てやすい子だね」と言われ、そんな娘をちゃんと育てられていないと、責められているように感じて…。
十月十日お腹の中で子どもを育てて、出産を経験したからといって急に頼もしくなるわけでも強くなれるわけでも理想の母親になれるわけでもないのに…。
自分の中でのこうありたいと思う「母親像」みたいなものも、強くてたくましすぎたのかもしれない…。そうまろは思うのでした。
この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
(まろ)