■これまでのあらすじ
なかなか子どもが授からない夫婦が夫の不妊検査を受けると、クラインフェルター症候群という病気で不妊の原因になっていることが発覚。そこで、tese(精巣内精子採取術)という手術で精子を採取し顕微授精することに。手術で麻酔が効かなかったり、治療で夫の体毛が抜けたりするが無事、顕微授精に進むふたり。計5個の胚盤胞ができ、1回目の移植をすると結果は陰性。医師からは1回目で妊娠できる割合は少ないと言われるが…。
■またしても…
■うそだろう…!?

■まだ1回残ってる!

初めての顕微授精の陰性に続き、2回目、3回目、4回目と、まさかの陰性が続き…。
毎度落ち込み、その度になんとか夫婦で立ち直ってきたけれど、さすがに4回目もダメなんて…。夫はもう言葉を発することすらできなくなるのでした。
そんな夫の様子を見兼ねて、妻が声をかけます。「まだ最後1回残ってるから…!」と。
質の良い卵子を作りづらいと言われてから、妻はずっと不妊に向き合ってきました。さらに夫に病気がわかってからも、治療を一緒にこなしてきたのです。
あと1回、最後の最後まであきらめない!
そんな妻のまっすぐな言葉に夫は…、心持ちを変えることができるのか…?
この記事は作者ぺ子さんに寄せられたエピソードを元に、脚色を加えて再編成しています。この記事に記載された症状や治療法は、あくまで体験談であり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
(ぺ子)