“未婚のプロ”ジェーン・スーが語る イイ女に求められる「放っておく力」
2014-11-02 09:00 eltha
同書は約10年前、ジェーンさんが女友だちとともにファミレスで語り合い、リストアップした“私たちがプロポーズされない理由”を元に構成したエッセイ。恋愛経験があって、それなりに楽しい交際をしてきた未婚のプロに、ずばり“イイ女”の条件を聞くと、こんな答えが返ってきた。
「“放っておく力”がある人ですかね? プロポーズされるために大切なことにもつながってくると思うんですけど、何かをすることで必要と思ってもらうよりは、何もしないで必要だって思ってもらうことが大事というか。やっぱ、詰将棋をしてもうまくいかないっていうね(笑)」。
「恋と仕事は別物」など、自身の経験や女友だちとの交流を通して、歳ごとにわかってきたことも多いというジェーンさん。「30代後半に入って生きやすくなった」という感情もその内のひとつ。彼女にとって歳を重ねていくことはプラスに働いているのだろうか?
「いまのところ、あんまりマイナスには捉えてないです。ウケるレベルで体型が崩れて愕然としたりもするんですけど(笑)、そういったホラーも含めてちょっと楽しい感じはしています。それはたぶん、正しい自尊心が育ったからだと思うんですよね。それがないと自責の念にかられるというか」。
年の功をムダにしないというのが“ジェーン流”。そういったプラスの考え方が、コラムの執筆やラジオパーソナリティー、テレビ出演など、30代後半での新たな才能の開花につながったのかもしれない。そんな彼女が思う“楽しく生きるための秘訣”とは?
「あまり自分でリミットを決めないことでしょうか。私も38歳頃まではずっと裏方で、でもそんなどこの馬の骨かわからない女を起用してくれている。人の評価というか、球が転がってきたら乗っかってみることは大事だなと思いました。自分のことを決めつけないことが人生の楽しさにつながっていることは、私に関しては間違いないです。
20代で“30代はすごく楽しいよ”って言われた時、嘘だ!と思ったら本当に楽しくて。30代で「40代はもっと楽だよ」と言われた時、それも嘘だろ!と思っていたら本当に楽で。“歳を重ねることはそれほど辛くない”という定型文に関しては、間違っていなかったという体験結果をお知らせします(笑)」。
【『わたプロ』特集】
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