ホーム エンタメ > 【Brilliant Woman】小雪、歳を重ねて感じたココロの変化

【Brilliant Woman】小雪、歳を重ねて感じたココロの変化

【Brilliant Woman】小雪、歳を重ねて感じたココロの変化

家庭と仕事を両立した上で、自分のための時間も残せたら


――2012年1月に男の子、2013年1月に女の子、そして今年7月に3人目となる男の子が生まれましたが、家庭とお仕事とのバランスはどんな風に考えていますか?
【小雪】 私は家庭と仕事、どちらかに偏ると視野が狭くなっちゃうタイプなんです。なので、仕事もして、子どもたちともかかわって、さらに自分のために努力する時間的な余白を残せたらなって。そのためにも、1週間の始めに“今週やりたいこと”のリストを作っています。やることは何でも良いんですよ。本を読むとか、英語のレッスンをするとか、ジムに行くとか。全部できなくても良いんです。ひとつかふたつだけでもやれると、心が充足するんですよね。

――あまり完璧にやろうとしない方が良いんですかね?
【小雪】 20代の頃は、完璧主義なところもあったんです。こうありたい、こうでなきゃっていう気持ちが強くて。だけど年齢を重ねると、時間の大切さが身に染みて分かってくるし、体力的な余裕もなくなるので(笑)。できる範囲で少しでも自分を高めることが大切なんだなって思うようになりました。子どものご飯も、毎日ちゃんとしたものを食べさせなきゃっ!て思うとピリピリするけど、1週間単位で考えてバランスが取れていれば良いかなって。頑張ってご飯を作った日に限って、子どもは塩にぎりやふりかけご飯を食べたがるので、ピリピリしてもしょうがないんですよね(笑)。

――年齢を重ねることについては、どう感じていらっしゃいますか?
【小雪】 年々体力はなくなるけど、心は豊かになりますよね(笑)。豊かさの基準が以前と変わってきて、自然に触れることが増えました。人としての原点に返っているというか。東京に住んでいると物資が豊かすぎるし、情報も多すぎて疲れちゃう時があるんですけど、温泉や自然が豊かなところに行くと疲れが取れるんです。子どもたちも、パソコンができないと授業についていけない反面、自然にも触れさせなきゃいけないなって。だから休みの日は、子どもと一緒に1日中外にいたりするんですよ。そういう生活をずっとしていけるように、これからもっと“質のいい体力”をつけていかなきゃなって思っているところです(笑)。

――今後はどんなお仕事をしていきたいですか?
【小雪】 今、自分の経験を活かして産後の養生についての本を作っているんですが、ライフワークとしてそういう書物を残していきたいという思いがあります。女優としても、これまでやったことのない分野の表現や、自分の人生経験を活かしたお仕事に挑戦したいですね。今まではいただいたお仕事を受けるスタイルでしたけど、できるなら企画の段階から携わってみたいなって。男性目線で作られた作品だと、どうしても女性像のパターンが限定されてしまったりするじゃないですか。だから、私自身が感じている女性のリアリティーを、演じるキャラクターや物語を通して伝えてみたいんです。

――そういう意味では、映画『杉原千畝 スギハラチウネ』の幸子さんを通して伝えられたものもあったのでは?
【小雪】 幸子さん、素敵ですよね。私も好きです。幸子さんは男性を立てているようでいて、自分自身もすごく幸せだったと思うんです。芯が強くて、自分の中にちゃんと“幸せ”を持っていた。そんな女性だから、世界中どこに行っても幸せだったんだろうなと思います。

――改めて、本作からご自身が感じたこと、見た人に感じてほしいことはありますか?
【小雪】 杉原千畝さんと幸子さんが生きた戦時中は、生きることと死ぬことが隣り合わせだったので、限りある命をどう生きるべきかということをすごく考えました。自分の背中を見て子どもは育つから、今日はいい日だったって思えない日もあるのは仕方がないけど、それでも毎日ちゃんと生きないといけないなって。それが人としての自分の責任なんだって思います。

 そんな中で私が思うのは、人って自分のために何かするより、人のために頑張ったことで生きる喜びを得られるんじゃないかなって。千畝さんがしたこともまさにそうですよね。千畝さんは、ユダヤ人にビザを発行したことで職を失いますけど、あるインタビューで「(人として)正しいことをしただけ」って答えているんです。限りある人生の中で、人間としてどうあるべきかを考えて、行動すること。それがこの映画のテーマなんじゃないかなと思います。

(文:加藤恵/写真:神谷愛実[TRIVAL])

Profile

小雪 ― KOYUKI ―
1976年12月18日生まれ、神奈川県出身のO型。ファッション雑誌『non-no』(集英社)の専属モデルを経て女優の道へ。1998年にテレビドラマ『恋はあせらず』(フジテレビ系)のヒロイン役に抜てきされて以降、ドラマ『きみはペット』(TBS系)、『僕と彼女と彼女の生きる道』(フジテレビ系)、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、『探偵はBARにいる』など話題作に出演している。また、モデル時代にはパリコレにファッションモデルとして参加、2003年公開の映画『ラストサムライ』では、ハリウッドデビューを果たすなど、国内外で評価される。夫は俳優の松山ケンイチ。

映画情報

『杉原千畝 スギハラチウネ』
豊富な知識と語学に秀でた杉原千畝は、インテリジェンス・オフィサーとして混沌とする世界情勢の情報を収集し、日本に発信し続けていた。1939年、戦いが激しさを増す中、混迷を極めるヨーロッパ情勢を知る上で最適の地・リトアニア領事館の責任者として任命された千畝はある決断を下す――。第2次世界大戦時、ナチス・ドイツに国を追われた多くのユダヤ難民に救いの手を差し伸べ、“日本のシンドラー”と呼ばれた外交官・杉原千畝の半生を描いたヒューマンドラマ。

監督:チェリン・グラック / 出演:唐沢寿明、小雪、小日向文世、塚本高史、濱田岳、二階堂智、板尾創路、滝藤賢一、石橋凌、ボリス・シッツ、アグニェシュカ・グロホフスカ、ミハウ・ジュラフスキ ほか
2015年12月5日(土)全国ロードショー
公式サイト:http://sugihara-chiune.jp/

(C)2015「杉原千畝 スギハラチウネ」製作委員会

< 1 2

シェア Google+

関連リンク

おすすめコンテンツ


P R