「誰のおかげで生活できてると思ってんだ」モラハラ夫に食費をチェックされ…否定続きの日々からの脱却
2021-12-31 eltha
“世間体”を気にするモラハラ夫、「家庭」に閉じ込めて支配下に…
「モラハラ男の特徴のひとつだと思うんですが、世間体を異様に気にするんですね。だから外面はめちゃくちゃよくて、会社でも“いい人”で通っていたんです。私に対しても、婚約前はプレゼント攻撃。『妻には絶対に苦労させない』『俺の収入でやっていける』というのも口癖でした。それも今思えば、私の経済力を奪って支配下に置くための手口だったのですが…。はっきり言って、やたらと専業主婦にしたがる男は危険だと思います」
それから夫だけでなく、義母も加わった2人からのモラハラに耐える日々が続いた。育ち盛りの娘たちを含めた家族4人の食費は、米代込みで3万円。それでも『お前のやりくりが下手』と否定された。また、実家の両親や友だちと会ったり電話したりするのを邪魔され、『誰のおかげで生活できてると思ってんだ』『嫁失格』『今までお前のために使った金を返せ』など罵られたという。
「長女が反抗期のときに、中学を出たら働かせると言い出したんです。その言葉が、反撃を決めた一番の引き金になりました。娘たちには自分の生きたい人生を生きてもらいたいですから、社会に出るまではどんなことがあっても私が守らなければいけないと思ったんです。それで高校進学にかかる費用は、学費保険のほか、フリーの仕事で入ってくる私の給料と貯金で何とか工面しました」
現在は別居して、離婚に向けて調停中。前向きに生きる日々が充実していると語る。モラハラ被害を受けている人に向けて、こんなメッセージを寄せた。
「モラハラの被害を受けていると、行動する気力も削がれるんですよね。だからこそ、まずは自分をいたわってあげてほしいです。私の場合、夜中にこっそりハーゲンダッツのアイスを食べたりしていました。『そんな小さいこと?』と思われるかもしれませんが、夫に『無駄遣い』と怒られるのを恐れて1000円の化粧水を買うのも我慢してた自分にとっては大きな一歩でした。限りある人生、泣き寝入りなんてしてないで自分のために生きましょう」
「お前の母親はおかしい」結婚前から感じた“モヤモヤ…”
同居中は、何があっても「お前のせいだ」「お前が悪い」と全否定され、暴力をふるわれることも多々あった。
「別居するまでは自分がすべて悪いせいだと思いこんでいて、私のために怒ってくれているんだと勘違いしていました。ですが、あまりに苦しくて…実家に逃げた後でちょっと客観的になれた。日頃の夫のすべてを私のせいだと責め立てるような物言いが、典型的なモラハラだと気づくことができたんです」
何とか日々を耐えながら、育児、家事、仕事をこなし、国家試験に合格できたことで少しずつ自信を取り戻すことができたという。“洗脳”が解けた決定的な出来事は、母親からの「あなたは悪くない」という言葉だった。
「その言葉でふわっと肩の重みが取れたことを覚えています。夫に責められ続けて、自分が悪いと思っていた部分を母に否定してもらえたことが、自信につながったんだと思います」
内閣府の『男女間における暴力に関する調査』によると、モラハラを含む配偶者からの暴力などを受けながら「自分にも悪いところがある」「自分さえ我慢すれば」といった理由から、約4割の女性が誰にも相談していないのだという。暴言を吐く、常にこちらを否定する、自己正当化する、嫉妬や束縛が激しい、なのに外面だけは良い、といったモラハラを起こしやすいタイプのパートナーの支配下にある場合、モラハラの被害そのものに無自覚であることも多いのだろう。もちママさんは、次のようにアドバイスする。
「今、隣にいる夫または彼氏との生活や、一緒にいる時間を振り返ってください。あなたは笑っていますか? もし笑っていなければ、歩む道はひとつです。自分の人生は自分だけのもの。自分が笑って幸せを感じられる道を進んでください。くだらない人間に無駄な時間、労力、お金を奪われるのは損です! あなたは決して、悪くありません」