4月より不妊治療・バイアグラ等が保険適用に、賛成多数も“年齢制限”に「不公平」の声も
2022-03-07 eltha
すでに飛び交う新施策への賛否の声… 年齢・回数制限や事実婚対象に対する異論も
【支持する】と回答したのは、全体の62.0%。【どちらかというと支持する】27.5%、【どちらかというと支持しない】3.5%、【支持しない】2.3%で、大半が賛成派であった。これについて、男女差はほとんど見られなかった。
また、「不妊は病気とも言えるから保険がおりないのは不公平だと思っていたから」(30代女性)、「少子化の時代であり今まで適用されなかったのがおかしい」(30代男性)、「子育て支援を拡大するなら妊娠や妊娠中の補助もしっかりしたほうがいいと思う」(30代女性)、「かなり高額な為、保険適用すべき。もっと早く適用して欲しかった。又、年齢制限、回数制限もなしにした方が良い」(40代女性)と言った意見も。
【どちらかというと支持する】の理由には、「日本の未来に投資する政策だから」(20代男性)、「不妊治療にはお金がかかるだけでなく、精神的な負担も大きい。それが少しでも緩和されるならいい事である。出生率の改善にもつながるといい」(40代女性)という意見が出た一方、「不妊治療はかなりお金がかかるので保険適用は良いと思う。ただ年齢制限があって保険適用にならない人がいるのは不公平な気がします」(40代女性)、「お金がかかるものなので、補助があると助かる人が多いと思う。ただ、今まで自費で行ってきた人たちにとってはなんで今?と思う。それと同時に、元々育てられる財力がなかったり、事実婚などの人も対象になるのはどうかと思う」(40代女性)などの意見も寄せられた(自由回答)。
【どちらかというと支持しない】【支持しない】と回答した人からは、「費用がかかりすぎるし若いうちに対応すれば治療の必要のない人も多いから」(30代女性)、「保険適用になるのは金銭面では良いかもしれないが、個人に合った治療が出来づらくなると思うから」(40代女性)、「現在存在している人の命を大事にするため、高額な医療費をどうにかしてほしい」(30代女性)、「ただでさえ財源がないのに、ほかに適用しなければならない難病があるとおもう」(50代男性)などの理由が挙げられた。
不妊治療の課題「高額な治療費」が大差でトップに 新施策が少子化対策の一助となるか
【とても関心がある】【関心がある】と回答した人に対し、現在の社会における不妊治療の最も重要だと思う課題を尋ねると、最も多かったのが【高額な治療費】(49.8%)だった。【精神的負担】(18.2%)や【体力的負担】(6.7%)など他回答とも大きな差があり、最重要課題として浮き彫りとなった。
【関心なし】と回答した男性28名、女性25名のうち、その理由として【考えたこともなかった】を挙げた人数は、男性は1番目(28名のうち11名)、女性は6番目(25名のうち4名)であり、これに関しては男女間の意識の差が伺えた。
すでに様々な意見が寄せられているが、4月から始まる新助成制度により、不妊治療への関心度や出生率に変化が訪れることを期待したい。
【調査概要】
調査時期:2022年2月21日(月)〜28日(月)
調査対象:計342名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】男女会員20代〜50代の回答者全体4084名のうち、妊娠出産を希望する方・または希望するパートナーがいる方)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ(https://omr.oricon.co.jp/)
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