妊娠中に夫が友だちと不倫、「すべての行動が嘘くさい」崩れた信頼関係と“再構築”への道のり
2021-10-29 eltha
夫の靴下や車の車内が映り込み…「心臓バクバク、手が震えた」
つきこさん見つけたきっかけは友人のSNSを見たことでした。久しぶりに飲む機会があり、その子の方からInstagramのIDを交換しようと言われました。飲み会が終わり、家に帰ってからその子のInstagramを見てみたら、見覚えのある物が映り込んでいる写真がいくつもあって、「おや?」と。
――たとえばどんな映り込みが?
つきこさん最初に気づいたのは夫の靴下ですね。あと、衝撃的だったのは車の中が映っていたこと。よくある車種なので、かぶることもあるかと思ったんですけど、ティッシュボックスが一致していて。その時は、一旦落ち着こうとそのまま見るのを止め、後日、別の友人と一緒に確認してもらったら、いろんなところにちょっとずつ映り込んでいたんです。しかもかなり巧妙で、夫の後ろ姿の肩の部分とか、手元とか。1枚だけだったら判別がつかないですけど、全部合わせると「こんなに?」と思う数で、もしかしたらわざとではと思いました。
――まさか旦那さんが不倫しているとは思ってもいなかった?
つきこさんはい。浮気の予兆を感じるようなことはなかったので、その落差にびっくりで。信じられなくて、怒りが沸く以前に体が拒否しました。心臓はバクバクするし、手も震えるし、衝撃は大きかったですね。
「夫の行動すべてが嘘くさく見えた」崩れてしまった信頼関係
つきこさん不倫相手が知らない人だったら別ですが、仲良くしていた友人だったので、本人の口からどういうことなのか、まず聞きたいと思いました。当時、妊娠していたこともあり、すぐに離婚するとは考えられなくて…。とにかく、どうしてこうなったのか知りたいというのが、私のなかでは一番大きかったです。
――旦那さんは、家庭ではどのような様子でしたか?
つきこさんもともと優しくしてくれていたので、不倫している時も、変わらないといえば変わらなかったのかもしれません。でも、発覚した後だと、全部わざとらしく思えるようになりました。「わざと優しくしやがって」みたいな(笑)。すべて嘘くさく見えてしまいました。
――旦那さんと不倫相手が自宅で会っているところに乗り込んでいき、直接対決するシーンもありましたね。
つきこさん家はマンションだったんですが、部屋に繋がる廊下を見渡せる場所で待機していたら、のこのこ相手がやって来たので、乗り込んでいきました。
――自宅での2人を見て、どのようなお気持ちになりましたか?
つきこさん不倫発覚の時は、ショックが強すぎて、怒りはあまり沸いてこなかったんですよ。でも、2人の姿を見た時は、頭に血が上るというか、怒りが勝ちましたね。自分の家で不倫、ということもショックでしたし…。「早く説明してくれよ」と思ったんですけど、夫は不利な状況になると全然しゃべらなくて。もともとおしゃべりな人ではないですが、すごく情けないと思いました。
第三者だからこそ話せる悩み、「サレ妻の集う場所を作りたい」
つきこさん不倫相手の女性が強烈なキャラクターだったので、「頑張って」という応援のほかに、「本当ですか?」みたいに半分引いている方も多くいらっしゃいましたね(笑)。ちょうど今、漫画版では不倫相手が自宅に侵入しようとしてくるところなので、とにかく「怖い」という反応が多いです。ほかには、同じように不倫された方からの共感のメッセージをもらい、逆に元気付けられることもたくさんありました。
――最初にシナリオ版で投稿がスタートし、その後にマンガ家さんとのコラボで漫画化、そして現在はブログを開設し共同運営されています。ブログでは他の方の体験談や質問コーナーもあり、つきこさんを中心に輪が広がっています。
つきこさん最初は、自分の体験を書いたらそれで終わりにしようと思っていたんですが、幸運なことに、より多くの人に見ていただける機会をいただけました。読者からの反応は、多い時でDMが100件以上溜まるほど。長文で「聞いてください」とか「どうすればいいですか」と相談される方が多くて、こんなにいるんだと驚きました。
――不倫をされて悩んでいる方が集い、情報収集できる貴重な場所ですね。
つきこさん私はたまたま身近に相談できる人がいましたけど、周囲の人に心配をかけたくないとか、悩みを話せないという方も大勢いると思います。そういう時に、まったく関係のない第三者に聞いてもらう手段があると、本当に気持ちがラクになるんです。だから、投稿だけで終わらせずに、みんなが集う場所にできたらいいなと思っています。
(文/渡辺麻美)
インスタグラム:つきこ(外部サイト)
ブログ:『夫の不倫相手は友達でした』は『され妻つきこブログ』(外部サイト)にて連載中