少女漫画×育児あるある…“混ぜるな危険”の組み合わせが癖になる、愚痴を笑いに昇華したママに共感の声

　SNSで漫画を投稿しているたら実さん。繊細なタッチで描かれた女の子が発するセリフは、主婦が日常に抱える愚痴や“あるある”。そんなミスマッチな世界観が、ネットやテレビ番組で取り上げられ、話題となっている。投稿のきっかけや、反響への感想など、作者へ聞いた。

　2017年頃から投稿された「少女漫画っぽく愚痴る。」シリーズ。楽しそうに笑う少女や、きゅんとしてしまうシチュエーションが描かれる中、「何っ回言っても 服裏返しのまま洗濯機に入れるの だーれだっ？」「Mサイズをゆったり着れる人間がっ！ デブを名乗るんじゃないわよぉーっ！！」など、周りにちりばめられたセリフは、日常で感じる“あるある”や愚痴だ。言葉だけでも思わず笑ってしまうが、キラキラしたワンシーンとのギャップが癖になる。

　同シリーズを描こうと思ったきっかけを、作者のたら実さんは「SNSに愚痴を書きたくなることが度々あるのですが、『もし愚痴るなら面白く愚痴りたいなぁ』と思ったのがきっかけです」と振り返る。

　少女漫画風にした理由は「私は少女漫画風の絵を描くことが好きなので、『少女漫画風な絵と愚痴を合わせたら面白いかも』と思いつきで描き始めました」と、シンプルなもの。投稿している愚痴は、すべて実話。投稿には共感のコメントも多く寄せられているが、この反響にたら実さんは「あたたかい反応をいただけてとても光栄です。ありがとうございます」と喜びを語った。

　「正確に 予防接種日に狙いを定めたかのように 熱を出す…！」「2人とも」など、子育ての中で起こる“あるある”も多い。言い換えれば、ネタには限りがなく、あるあるや愚痴がある限りこのシリーズは続いていくのだ。

　最後に、今後の目標を聞いてみると「今後も自分が楽しいな面白いなと思うものを、見つけては描いていけたらなと思います」とたら実さん。また新作の“あるある”や愚痴で、クスっと笑わせてくれるに違いない。

■たら実さんTwitter　@yamawaraemi