ホーム 恋愛 > 「難聴カミングアウト」に一瞬で変わる空気…“離れていく人は願い下げ”の精神で恋愛も前向きに

「難聴カミングアウト」に一瞬で変わる空気…“離れていく人は願い下げ”の精神で恋愛も前向きに

2022-07-05 eltha

 生まれつき右耳が難聴のキクチさん。インスタを中心に、自身の経験を漫画にして投稿している。苦労したこともありながら、「難聴はコンプレックスじゃない」と前向きに語るキクチさんは、恋愛にも積極的だ。カミングアウトするタイミングから、歴代彼氏にされてうれしかったことなど、本人に聞いた。

“無視された”と誤解受けたことも…「理解してくれる人いると安心する」

 「同じ難聴の人が共感して、楽しんでくれるかも」と考え、カジュアルに見られるよう漫画にしてSNS発信をしているというキクチさん。とはいえ、難聴であるがゆえの苦労もあり、難聴側は聞こえづらくなるため、難聴側に居る人とのコミュニケーションは大変だそう。聞こえないことで、相手が「無視された」と誤解されたり、自身が話についていけなかったりという経験もある。

 恋愛でもコミュニケーションは必須になるが、出会いやカミングアウト、デート、街コンに行ったことなど、体験談を投稿。学生時代や初めての恋愛の時に気がかりだったことはなかったのだろうか。
「(気がかりは)全くありませんでした。しいて言えば、難聴のことをいつ伝えようかなーとタイミングで悩むことはありましたが、悩みのレベルとしては低いです。『この人素敵!』と思ったらすぐに難聴を伝えていました。それで離れる人は私も願い下げなので、良い判断基準として活用していました」

 自身は難聴についてカミングアウトする派だというキクチさん。「やはり難聴だと日常生活が地味に不便なので、そこを身近な人が理解してくれているとすごく心が安心します」と話す。

恋愛に勇気が出ない…と悩む相談者にエール  “お母さん”と呼んでしまうほどのパートナーに出会えた

 彼女の元へは「難聴が原因で振られたら…と(カミングアウトの)勇気が出ません」という当事者側からの質問も寄せられる。漫画の中でも「人によっては、言った後の空気が一瞬だけ変わる人がいます」と語る。「仕方のないことですけど、驚いたり、同情したり…そういう空気になるのです」としながらも「たぶんその人に優しさがあるからです」と相手を気遣うコメントも添えられている。

 楽しく話していたのにそういう空気にさせて申し訳ない、と感じることもあるそうだが、歴代彼氏に胸キュンする様子も。並んで歩いている際に「実は右耳聞こえなくて、そっちに行っていい?」とさらりカミングすると「あっ、そうなの? じゃあえーっと…俺が左側に立てばいいのかな?」と自然に受け入れてくれて、表向きだったとしても「珍しいことではない」という反応を見せてくれた人もいたという。

 そんな彼女へ、これまでの恋愛シーンで一番うれしかったことを聞いてみると「まだ出会って間もない頃、難聴のことをあまり詳しく話していない状態だったのに、相手から『うるさいところだと聞こえづらいと思うから、静かなお店でごはんにしよう』と気遣ってくれたことです」と、ちょっとした優しさに心打たれたという。
「これまでは自分から『うるさい場所が苦手』と伝えていたので、相手から先に気づいてくれるのは衝撃でした」

 様々な出会いを経て、現在は「人生の恩人」と言える彼と同棲中のキクチさん。2人の様子も少しずつ描いている。
「パートナーは、夫でもあり、友人でもあり、父でもあり、母でもあります。抱きしめたいときは夫ですし、遊びたいときは友人、褒められたいときや心配されたいときは、父や母みたいな存在になります。間違って『お母さん』と呼ぶときもあるくらいです」

 最後に難聴であることで、恋愛をあきらめてしまう人へメッセージをもらった。
「『難聴のことを受け入れてくれる人と恋愛したい!』と強気の姿勢でいると、素敵な方と出会えるのでは? と感じます。他人の弱みを受け入れてくれる人は経験上9割良い人で、どの方も長くお付き合いさせてもらいました。本当に良い経験と思い出をいただきました」

片耳難聴のキクチさんの恋愛

Photo Galleryをもっと見る

1 2 >

キクチ

監修者 キクチ

片耳難聴のことや、子宮内膜症を患ったこと、お母さんの介護などについて漫画にしてSNSで投稿中
Instagram
Twitter

Facebook

関連リンク

あなたにおすすめの記事

おすすめコンテンツ


P R

eltha イチオシ特集

お悩み調査実施中! アンケートモニター登録はコチラ

eltha(エルザ by オリコンニュース)

ページトップへ