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『鎌倉殿の13人』期間限定缶で話題の鳩サブレー 明治から令和5つの時代で「銘菓」であり続けた理由

2022-10-14 eltha

9年間販売停止に… 鳩サブレーが販売停止に陥った出来事

 鳩サブレーといえば、最近、SNSではアイシングでデコレーションを施した鳩サブレーがたびたびバズっている。「スチームパンク風」や「近未来サイバー風」に変身した鳩サブレーには「ゆるい見た目の鳩サブレーがこんなにカッコよく!」「噛んだら歯が折れそう」などのコメントが踊った。

「個人的にはそのまま召し上がっていただくのが一番おいしいとは思うのですが(笑)、それだけあの鳩の形に親しんでくださっているのはうれしいことです」

 そもそも鳩サブレーはなぜ「鳩」の形をしているのか?

「初代店主は八幡さま(鶴岡八幡宮)をこよなく崇敬しており、八幡さまにちなんだお菓子を作りたいと常々考えていたようです。鳩は八幡さまの使いで、本宮の掲額の『八の字』も2羽の鳩が抱き合わせになった意匠になっています。境内にはたくさんの宮鳩がいて、昔から鎌倉の人々に愛されてきたんですよ」
 鳩サブレーもまた、明治から令和まで変わらず鎌倉の人々に愛されてきた。しかしその長い歴史の間には、一時期だけ鳩サブレーが売られなかった期間がある。

「昭和16年から25年頃まで、豊島屋はお店を閉めています。理由は戦争。小麦粉や砂糖、バター、鶏卵といった原材料が入ってこなくなったんですね。『おいしいお菓子を作れないのなら』と、戦後しばらくも経済統制が終わるまで商売を再開しなかったようです」

 そう言えば鳩は平和のシンボルでもある。きな臭いニュースも多い昨今、鳩サブレーの優しい甘みを、さくさくほろりと平和を願いながら噛みしめたい。
(取材・文/児玉澄子)

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