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我が子がウソを…? 事実を引き出すときに使えるテクニック【小学校教員が解説】

2022-10-22 eltha

子どもから事実を引き出すには「なんで?」「どうして」という言葉よりも、「何〜?」と言い換えたほうが効果的

子どもから事実を引き出すには「なんで?」「どうして」という言葉よりも、「何〜?」と言い換えたほうが効果的

 10月は小中学校での行事やイベントが多く、子どもの成長を感じた出来事も多かったのでは。一方で学校では、半年一緒に生活をしてきたクラスメイトとの学校生活に慣れてきて、子ども同士で使う言葉に乱れが出たり、先生への告げ口も増えてくる時期だという。学校生活への慣れから、思わぬトラブルにつながる可能性があり、SNSでは学校に相談をしたという保護者の声も。子どもの様子がいつもと違うと判断したとき、どのような対応をとると問題の解決につながるか。授業づくり・学級づくりの情報を発信している現役教員・トモ先生(@tomotomo.teacher)に話を聞いた。

子どもから聞いたこと、学校での様子を照らし合わせ…冷静な事実確認を

ーー学校から帰ってきたら、子どもの様子がいつもと違う。明らかに学校で何かあったと想像できる時、保護者はどのような対応や声掛けをすると良いのでしょうか?

「まずは、お子様に『何かあったの?』と寄り添いながら話を聞いていただきたいです。そして学校に連絡をとり、冷静に事実確認をしていただけるとありがたいです。子どもはきちんと事実を伝えられることもありますが、多くの場合、自分の都合の悪いことは話しません。子どもの話をそのまま受け取ってしまうと怒りの感情に支配されてしまうこともあります。怒りの感情をそのまま学校にぶつけてしまうと、解決するためにスムーズに事が運ばなくなることがほとんどなんです」

ーー実際は何かあっても「これくらいなら…」と我慢している人も多いでしょうし、強く言ってしまうことで「モンスターペアレンツだと思われたくない」という声も聞きます。”怒り”の感情面だけを受け取ると、状況を整理することが難しい側面もあるのでしょうか?

「はい、私が一番危惧しているのは、子どもへの寄り添いがうまくできなくなってしまうことです。保護者から怒りをぶつけられると、学校はどうしても混乱します。すると、子どもにうまく寄り添えず、結果的に解決までに時間がかかる。ですので、冷静に事実確認をしていただけると本当にありがたいと感じます」

ーー学校に電話をするときは?

「家から帰ってきて様子が変なので子どもに話を聞くと、〇〇と言っていました。子どもの話だけではわからないので、学校の様子を教えていただけますか?」と冷静に話をしていただけると、『わかりました。明日何があったか話を聞いてみます』と、その後の学校の動きがスムーズにいきます」

「家庭での子どもの様子を教えていただけるとありがたい」

ーー学校の対応に納得がいかないという保護者の声もSNSでよく聞かれます。

「もちろん、学校の対応が悪いことがあります。その時は怒りの感情をぶつけたり、校長に問い合わせたりしてもいいと思います。ですが、まずは冷静に学校に問い合わせをしていただきたいです。学校と家庭が協力して子どもの成長につながれるよう、お互いが寄り添える関係になるといいなぁといつも思っています」

ーー10月には地域によっては、授業参観や保護者会なども開かれます。先生は保護者の方が抱えるお子さんの悩み、家庭での様子を聞く機会も多いだろうと思います。保護者と接するときに、トモ先生が意識していることは何ですか? また担任の先生と話をする時間がとれるなら、今の時期どんな情報を共有してもらえるとよいですか?

「保護者と接する時は、子どもの成長のために家庭と学校が力を合わせられる関係になることを大切にしています。家庭での子どもの様子を知ることで、子どもの行動の特性について理解することができ、その子に合った接し方ができるようになります。ですので、家庭での子どもの様子を教えていただけるとありがたいです」

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